大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

DXアニュアルレポート2024

バリューチェーンのデジタル化

取引先ポータル

目的、ビジョン

発注・支払業務において、タイムリーに取引業者さまと共有していくことで『取引の透明性・健全性』を担保できる環境を構築し、発注及び支払業務のガバナンス強化を行っていきます。
残高確認業務や注文書交付状況等確認業務などの現状の不正検知業務についての問題点の改善にもつなげ、取引業者さまとシステムを通じてタイムリーにやり取りを実施させて頂くことで、ペーパーレス化でのコスト削減だけでなく、『不正検知業務の強化』『当社内での業務の効率化』『取引業者様のIT環境の整備』へとつなげていきます。
将来的には、グループ会社でも活用していくとともに、取引業者さまと双方向でさまざまな情報交換が可能なコミュニケーションプラットフォームへ発展させ、取引業者さまとの関係をさらに強化し、相互理解を深め、長期的なパートナーシップを築いていきます。

取り組みの全体像

当社と取引業者さまをタイムリーに繋ぐコミュニケーションプラットフォームを構築し、取引業者さまとの発注内容やお支払情報等の金銭授受に関する情報を開示すると共に、残高確認についてもシステム画面を通じてタイムリーに取引業者さまと共有・実施していくことで、ガバナンス強化、そしてコミュニケーション改革へとつなげていきます。

図1:取引先ポータルの全体像

画面イメージ

モバイル、PC双方に対応するシステムにより、いつでも、どこでも、タイムリーに情報を共有

図2:取引先ポータルの画面イメージ

昨今の主な取り組み

昨年までにセキュリティ対策含め社外に向けた環境の整備を行いつつ、注文・支払状況の開示機能を構築し、まずはグループ会社との取引限定での公開、そして、特定の事業所での取引先さま及び案兼を限定した試行運用を実施してきました。
また、取引業者さまに当社の各種システムをよりセキュアな環境でデバイスにとらわれず利用してもらう為の、新しいアカウント管理システムの構築も同時に進めてきました。
試行運用による取引業者さまや事業所の意見をもとに改善・改良を行い、今年度より建築部門の取引業者さまから一般公開を順次開始しております。
また、注文書の交付状況確認・回答を行えるようにする機能や、ホットライン機能の開発も着手しており、順次機能追加していく予定です。

効果、今後の展開

建築部門より開始している取引業者さまへの展開を、取引先さまのご意見を継続的にキャッチアップさせて頂き、改善実施を行いつつ、順次他の事業部へと拡大していく検討を実施していきます。
また、機能拡張として今年度中に注文書の交付状況確認・回答を行えるようにする機能の提供を目指します。
今後は、建設現場の働き方改革を進める社内プロジェクトを中心に、社内での関連する各施策とも連携を図っていき、請求書や契約書、見積り、施工工程管理などの各種工事管理業務において双方向で情報交換が可能なコミュニケーションプラットフォームへと発展させ、取引業者さまとの関係をさらに強化し、長期的なパートナーシップを築いていきます。

本社情報システム部
グローバルITグループ
グループ長 加藤 純

『不正を起こさせない環境整備』から『取引先さまとの距離をより縮め、共に進む未来』へ

近年の様々な課題から、当社ではガバナンスの強化を社内外で宣言しています。発注情報やお支払い内容を社内の管理システムからタイムリーに自動連係し、取引先さまへ共有することで、お取引状況の可視化を行っていきます。しかし、それは第一歩に過ぎず、この取引先ポータルを通じて様々な情報を取引先さまと時間・場所にとらわれずに連携し、当社と取引先さま双方での業務の効率化を図ります。
今年度より始まっている社内でのシン働き方改革プロジェクトなどとも連携を取り、今後も取引先さまとのさまざまな工事情報の可視化・共有・情報交換を行っていきます。
この取引先ポータルを通じて常に取引先さまとつながっている、一緒にこの取引先ポータルをより大きなコミュニケーションプラットフォームへと成長させていき、更なるパートナーシップを深めて大きな未来に共に歩んでいく、そのような仕組みを目指していきます。

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