大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

DXアニュアルレポート2024

特集

大阪・関西万博

ブルーオーシャン・ドーム

目的、ビジョン

大阪・関西万博(以下万博という)のパビリオン建築はチャレンジであり実験の場であると言われています。
従来手掛けている建築とは違ったパビリオン建築に携わりそこで培った経験を弊社建築にフィードバックできればと万博に参画しました。
2024年度から適用される時間外労働の上限規制、万博会場内に100棟余りの建物が建築される現場環境のなか品質管理、工程管理を適切に実施するためにDXを多く取り入れています。

取り組みの全体像

ブルーオーシャン・ドーム新築工事はNPO法人ゼリ・ジャパンが主体となる企業のパビリオンです。当社は施工を請け負っております。施工物件は、球体状の外装であるため、高い技術的水準が求められ、これを実現するためには、生産設計から施工までBIMを活用することが本取組において適切だと判断しました。
具体的には、施工のシミュレーションを早い段階でかつ精度の高い計画ができます。よって、施工品質の向上、施工の安全性の確保ができます。

図1:設計シミュレーション

図2:施工シミュレーション

昨今の主な取り組み

① BIMによる設計・施工シミュレーション

施工図の検討、工程シミュレーション、詳細な納まりの検討を行います。

図3:建方シミュレーション

② eYACHO

生産設計、設備部門と共有することで施工図のチェック、修正が各部門共通で行え、承認業務もペーパーレスで実施します。協力業者にも利用してもらいKY指示書、作業計画書の作成、安全管理帳票の活用等、リアルタイムで共有します。

図4:eYACHOの活用

③ 自動測量

通常のXY方向の建入測定ではなく、XYZの3次元でドーム形状の、建方精度を確保する為、少人数で管理できるツールで活用した、自動追尾の測量機を採用。外注の作業人工の削減します。

図5:LN-150を活用した自動測量

④ D-Camera

特定工種作業記録の抽出や作業工程の記録により技術の継承が可能となります。また、長期間の工事記録がタイムラプスにより50秒などの指定した時間へ圧縮できます。

効果、今後の展開

① 同じソフトで足場、躯体、基礎、重機をBIM化し干渉チェックを検討しています。

② eYACHOの工事・設計・設備の共有利用により、労働時間の削減や業務の効率化を進めます。新しいテンプレートを活用してeYACHOでの業務範囲の拡大し、更なる業務時間の短縮を図ります。

③ 自動測量を活用した更なる発展ができ、Revitからの瞬時座標変換を目指します。

④ 工事記録タイムラプス動画により施工手順を記録し社内共有が可能となり、また完成までの過程が分かります。

大和ハウス工業オフィシャルサイトトップ

個人のお客さま

住まいを探す

大和ハウスグループの住まいを探す

(土地情報 / 新築・中古一戸建て / 新築・中古マンション)

法人のお客さま