特集
AI「攻め」のIT施策の一環として、当社では「生成AIを活用した新しい働き方の提案」を進めています。また、「守り」のIT施策として「5G時代の新しいセキュアネットワークの提案」も行う必要があります。「ChatGPT」の急速な利用者拡大を受け、当社では情報漏洩や著作権侵害のリスクを排除した、安心・安全な生成AIサービスを構築できないか検討を進めてきました。
2023年10月に社内ネットワーク環境にて社員が安心・安全に利用できる生成AIサービス(DAIchat:ダイチャット)を構築しました。同時にDAIchat利用ガイドラインを制定し、利用にあたっての注意点について同意を得た上で、DAIchatの利用を認める運用としました。
そして2023年12月には、活用促進策の一環として「生成AIアイデアコンテスト」を実施しました。全社より300件以上の応募があり、受賞したアイデアについては社内ホームページにて公開し、利用者への水平展開を行っています。また、優秀賞を受賞したアイデアについては、実用化に向けたワークショップを実施し、実現に向けた検討を進めています。
図1:DAIchatエンブレム
現在は、社内情報を含まない一般的なChatGPT機能の活用に留まっていますが、今後は社内情報を学習させたDAIchatのリリースを予定しています。社内情報の回答は利用者からの要望も多く、業務の効率化が期待できます。現在はまだ約20%の社員しか利用できていませんが、業務の一環としてこのサービスを利用する事で業務効率と品質の向上を目指しています。また最終的にはお客様にもご利用頂けるサービスも視野に入れ、バージョンアップを行ってまいります。
図2:DAIchatの初期画面