大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

DXアニュアルレポート2024

DX推進を支える組織体制

スタンレー・マーチン [米国]

目的、ビジョン

時代の変化に加え事業規模の拡大により、お客さまとの連携がより重要になってきました。
お客さまとのやり取りを効率化し、コミュニケーションを改善、顧客体験の向上を目指し、Homebuyer Portal(以下:「ポータル」)を開発・導入いたしました。
この集中型プラットフォームは、契約後、お客さまとのやり取り可能なハブを提供します。お客さまは、契約書・図面・その他必要書類に素早くアクセスできるようになり、建設プロセス全体を通して情報を得ることができます。
また、引渡後もメンテナンスのサポート、よくある質問、コミュニティフォーラム(分譲地情報のアナウンス機能)、教育情報の提供などにより、お客さまへの継続的なサポートを提供します。
このポータルの導入により、私たちは顧客第一主義へのコミットメントを示し、テクノロジーを活用してコミュニケーション、エンゲージメント、顧客満足度の向上を目指します。

図1:Homebuyer Portalの概要

取り組みの全体像

本取り組みは、フェーズ1およびフェーズ2に分け、リリースしてきました。フェーズ1は2023年6月に、フェーズ2は2024年7月にリリースいたしました。フェーズごとのリリース内容は下記の通りです。

図2:Homebuyer Portalのリリースフェーズと内容

昨今の主な取り組み

①現場管理用携帯アプリの導入

現場監督が携帯アプリを利用して、担当現場の工程管理、発注内容の確認、追加発注書の作成が行えるようになりました。本アプリは、社内システムと連動しているため、タイムリーな工程管理を可能とし、発注書作成も迅速に行えるようになります。

②AutoCAD図面のRevit化

AutoCADから3Dモデリングが可能なRevit(BIM対応ソフト)へ移行を開始しています。図面をRevit化することで、設計・積算・発注にかかる手間を最小限に抑えることができ、正確な積算が可能となる為、建築原価を正しく予算計上し発注することができます。

③Webサイトのアップデート

Googleのアルゴリズム変更にともない、Microsoft OpenAIを活用してWebサイトを最適化しより魅力的で効率的なプラットフォームにアップデートしました。改善点には、分譲地リストや詳細ページ、販売中物件の詳細などをリモデリングし、分譲地の動画や、画像コンテンツを紹介しています。

効果、今後の展開

ホームバイヤー・ポータルについて、将来的にデポジットの入金を可能にするよう取り組んでいきます。ホームバイヤー・ポータルの利便性をさらに高めることで、顧客満足度の最大化を目指します。
今後もクラウドデータベースを積極的に活用し、当社のビジネスに付加価値を提供し、お客さま、取引業者様、当社社員が、より快適に使用できるシステム環境を構築していきます。データベースの活用で得られたデータや派生するインサイトを積極的に活用し、課題の見える化や顧客・協力業者満足度の更なる向上を目指し、長期的な業績拡大につなげていきます。

Information Technology
Chief Technology Officer (CTO)
Nick Jones

テクノロジーとは、創造力と精密さが融合し、よりスマートで明るい未来を築くための可能性を秘めたアートである

スタンレー・マーチンでは、最先端のクラウド技術を駆使して、より効率的でお客さま中心の組織を目指しています。私たちは、お客さまや取引先が必要とする情報や、お困りごとを素早く解決し、信頼関係や協力関係をさらに深化させていきます。
最先端テクノロジーを駆使しDXを進めることで、スタンレー・マーチンが思い描く、理想的な住宅事業の実現が可能となります。テクノロジーは、まさにアートです。

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