大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

DXアニュアルレポート2024

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社外取締役のメッセージ

成長・進化を支えるのは、DXそして根源的な情熱

DXアニュアルレポート2024の大きな特徴は、

  • (1)大和ハウスグループのDXを動画を多く用いて紹介していること
  • (2)特集記事として、震災対応、生成AIの取組み、大阪・関西万博でのBIM活用を取り上げたこと
  • (3)グループ会社のDX動向(海外を追加)をブラッシュアップしたこと

です。私は、昨年のレポート2023で、DX推進を「公開すべき資産」と捉えて大和ハウス工業の強みとして対外的にもっと発信することを強調しました。今回、視覚に訴えて理解、共感を得るための多大な努力を評価します。また、AIの活用を開始したことや、万博のパビリオン設計にBIMをはじめとしたDXを融合的に取り入れていること、グループ会社でのDX活用の拡がりを明確にしたことは、「社員の意識改革」が確実に進んでいることの証といっていいでしょう。

技術が生活や未来を決定づけるように言われることがありますが、【技術とは、私たちが目標を達成するために発明する道具(手段)にすぎない。私たちの生活や未来は自分たち次第だということを忘れないでほしい。】これは、政治哲学者マイケル・サンデルのことばです。すごく重いですね。
成長や進化は、大きくは3つの車輪に支えられてきたといえます。1つ目は「テクノロジー(技術)」です。そして「資本投下」(資金の手当て)であり、最後3つ目は「根源的な欲求、情熱」です。道具であるテクノロジーには、DXもそうですが優れたビジネスモデルなども含まれます。そして、当社はCVCを設立して将来の夢実現に向けてスタートアップ投資(最大300億円)を開始、さらに社内起業制度「Daiwa Future100」も最大300億円の資金をコミットしてスタートしました。既存事業への投資は言わずもがなです。そして、重要なのはなんといっても3つ目の「やってやる!」「実現するぞ!」という根源的な欲求、情熱です。

社外取締役 吉澤 和弘
日本電信電話公社入社後、株式会社NTTドコモ代表取締役社長、取締役。
現在は株式会社NTTドコモ相談役、ソニーフィナンシャルグループ株式会社社外取締役、パーソルホールディングス株式会社社外取締役。

車輪に大小があっては前には進みませんが、やはり「人の情熱」=「自分たち次第」が進化の速度を決めていくのです。それぞれの車輪は独立ではなく、テクノロジーがあってこそ、資金の手当てがあってこそ欲求・情熱・モチベーションが更に高まるのです。DXの推進はモノを変えるだけでなくヒトを変えます。本レポート内(特集:いのちの遊び場 クラゲ館)で、フジタの藤井さんは、「DXは単なる容易さや生産性を向上させる魔法ではなく、想いから生み出すモノの価値を実現するため、突っ込んで切磋琢磨するツールとして、更にその先の可能性を拡げ、関係者がモチベーションをもってその感度を変え、深化させ、その積みあげる経験が、未来そして仲間と一緒に成長を切り開いていくものと信じています。」と述べています。言い得て妙です。

今後、確実に生成AIがDX推進の中核に位置付けられると考えます。AIもテクノロジーでありそれを賢く活用して、私たちの生活や未来の価値を創りだし続けていくことです。ここでの主語は、「私たち」です。「私たち」が変わる一助となるよう私も尽力します。

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