大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

DXアニュアルレポート2024

DX推進を支える組織体制

IT中期計画の推進

第7次IT中期計画

2055年を見据えた「“将来の夢”実現のためのアクション」における「デジタルによるリアルの革新」をはじめ、「第7次中期経営計画」での「デジタル変革」などデジタル分野は、マテリアリティを構成する経営基盤としても位置づけられています。

情報システム部門においても、中長期的な観点をふまえ、第7次中期経営計画に連動して5ヵ年の「第7次IT中期計画」を策定しました。お客さまをはじめ、すべてのステークホルダーがより良い世界を実現できるように7テーマを設定しました。(図1)

図1:第7次IT中期計画と進捗

(*1)SCM(Supply Chain Management):供給側から消費者への流れを統合的に見直して最適化する経営管理手法
(*2)BIM(Building Information Modeling):建築物に関する情報のモデリング手法
(*3)D-SMART:当社の全社員が情報を共有化できる業務推進システム
(*4)CDP(Customer Data Platform):顧客データを収集・統合するデータ基盤

IT中計マネジメント

IT中期計画において、それぞれの戦略目標の実現を確実なものとするため、また戦略を構成する個々の施策を全体最適の視点で統合管理するために、P2M(*5)の方法論を用いたIT中計マネジメントを2017年10月から実施しています。

 IT中計マネジメントの狙いは「全体の視点からIT中期計画の実施内容を見直す」、「定期的に上位者の監査を受け、問題点の早期発見および解決につなげる」、「情報システム部門のメンバー全員がIT中期計画の状況や課題を共有する」ことです。そのために、戦略・施策の全体を見直す資料を作成したうえでテーマリーダーと担当役員が課題解決のため前向きな意見交換を実施しています。また、テーマリーダーが各部員に現在の進捗状況や課題への対応策を共有します。このようなマネジメントを四半期に1回、継続的に実施しています。(図2)

(*5)P2M(Project & Program Management):従来のプロジェクトマネジメントの仕組みにプログラムマネジメント(個々のプロジェクト管理では得られない価値の最大化を実現するために依存関係のある複数プロジェクトを「プログラム」として扱い調和を保ちつつ一元管理する手法)を加えた日本発祥の考え方

図2:IT中計マネジメントのプロセス

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