DX推進を支える組織体制
情報システム部門では、2012年10月より生産性向上のためすべての開発プロジェクトにCCPM(*1)を適用しました。2011年度は342件だったプロジェクト完了件数が、2013年度は800件まで増やすことができ、リソースを増やさずに生産性を向上させました。2013年度以降は、プロジェクトごとに開発指標であるキュー(*2)・フロー(*3)・WIP(*4)を分析し、リソースの負荷状態やプロジェクトの進捗・停滞を見える化しています。これにより、課題の早期発見・早期解決が可能となり、2014年度 から2017年度までは毎年安定して900件近いプロジェクトを遂行しました。しかし、近年は情報システム部門が扱うプロジェクトが減少してきたため、それにともないプロジェクト完了件数も減少しています。(図1)
(*1)CCPM(Critical Chain Project Management):制約条件の理論に基づき全体最適化の観点から開発されたプロジェクト管理手法
(*2)キュー:プロジェクトの待ち行列
(*3)フロー:開発作業をどう実施するかの流れ
(*4)WIP(Work In Progress):作業中の仕事をカウントする単位
図1:プロジェクト完了件数の推移