大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

DXアニュアルレポート2023

バリューチェーンのデジタル化

BIMによる事業DXの実現に向けて

目的、ビジョン

当社は、建設プロセスを単にデジタル化することから今一歩ふみ込み、BIM(*1)情報を高度に利活用することで、建設プロセスの改革を実現すること、すなわち「建設DX」を実現し、2055年にグループ売上高10兆円を達成するための技術基盤を構築することを目的としています。

その第一歩として現在、製品開発から営業・設計・施工・維持管理までの情報が一元化されたBIMをプラットフォームとするデジタル基盤「D’s BIM」の構築を進めています。(図1)

更に、BIM情報とデジタルコンストラクションと融合させることで「建設DX」の推進を加速させています。

図1:全社BIM・デジタル戦略

(*1)BIM:Building Information Modelingの略称

D’s BIM基盤構築の取り組みにあたり、①事業ごとにバラバラだったCADシステムをグローバルに対応した「Autodesk® Revit®*2)」に統一すること、②各事業で別々に管理していた部品データベースを統合すること、③特に住宅での取り組みとして、お客さま1邸1邸のCADデータを同期した邸別建物データベースで一元化を図り、時間とともに不規則に変遷する工程間のデータの齟齬をなくすことなどの施策を進めています。

①のベースとなる汎用CADシステムの統一では、コンビネーションハウジングなど当社の強みを活かした共同提案や、今後不足することが予想される技術人財の確保、業務シェアが可能なシステム環境の確立を狙いとしています。(図2)

図2:統一CADシステム環境図

(*2)Autodesk、Revit は、米国および/またはその他の国々における、Autodesk, Inc.、その子会社、関連会社の登録商標または商標です。

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