DX推進を支える組織体制
不動産はその商品特性から、アナログな商慣習が根強く残っていますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応や政府の進めるデジタル推進の影響もあり、不動産テックサービスの拡大、電子取引や業務効率化のクラウドサービスなどをはじめ、デジタル化が急速に拡大しています。
コスモスイニシアではミッション『「Next GOOD」 お客さまへ。社会へ。一歩先の発想で、一歩先の価値を。』を掲げておりますが、その実現に向け、デジタルビジョン『デジタルを活用し、当社のプロセスとビジネスを変革することでお客さまへ、社会へ、「Next GOOD」を生み出し続ける』を策定しました。デジタルビジョンを定め、当社のデジタル活用の方向性を明らかにするとともに、「Next GOOD」の実現に向けスピード感をもった徹底的なデジタルの活用を推進していきます。
デジタルビジョンの実現に向けて「プロセス変革」「ビジネス変革」「デジタル基盤の強化」の3つの取り組み領域を定めました。
社内業務プロセスの変革を通じた生産性の向上(『プロセス変革』)、ビジネスにおける顧客価値・社会価値の創出(『ビジネス変革』)を目指すとともに、プロセス変革とビジネス変革を支える『デジタル基盤の強化』にも取り組んでいきます。
3つの取り組み領域ごとに施策を推進
図1:当社のデジタルビジョン
当社の複数のビジネスにおける顧客接点について、デジタル活用の取り組みを進めています。お客さまのお住まいの検討プロセスからお申込・ご契約のタイミングだけではなく、ご入居後の問い合わせやコミュニティの運営にデジタルを活用し、顧客価値を創出していきます。
図2:顧客接点における他社との協業事例
コスモスイニシアでは(株)デジタルガレージの運営するOpen Network Labのオープンイノベーションプログラムに継続して参画しています。プログラムの中でスタートタップとの共創によるサービスの開発や、デジタルソリューションの導入により、ビジネス変革やプロセス変革の取り組みを推進しています。
防災備蓄の保管・管理・提供を一括で行う新しいカタチのサブスク型防災備蓄サービス「あんしんストック」を、『コスモグラシア内神田』に賃貸マンションとして初めて導入を実現
図3:地震発生時の防災備蓄品の取得フロー
建物管理クラウドシステム「管理ロイド」をアパートメントホテル「MIMARU」に導入、建物管理における点検・報告・不具合対応等の業務を効率化
図4:管理ロイドの概念図
当社では、事業環境の変化に伴い事業の多角化を推進していますが、それらに迅速に対応することと併せ、業務効率の向上・事業継続性の確保に向けて基幹システムの刷新を推進しています。
図5:基幹システムにおける課題と対応
当社では付加価値の創造にこだわって事業を推進していますが、その取り組みを支える『プロセス変革』にまずは注力し、併せて顧客接点のデジタル活用やオープンイノベーションの取り組みなどにも積極的に挑戦し、『ビジネス変革』につながる取り組みも推進していきます。また、デジタル環境の変化を積極的に取り込み、セキュリティにも対応できる『デジタル基盤の構築』を実施します。
図6:デジタル活用の推進イメージ
「Next GOOD」に向けて徹底的にデジタルを活用
2023年4月から新たにデジタル推進部門を設置し、デジタルの活用に徹底的にこだわって推進していきます。「Next GOOD」の推進のためには、デジタルの活用は不可欠ですし、また、デジタルを活用していくことでチャンスも得られるものと思います。
まずは基幹システムの刷新を中心に生産性の向上に取り組み、並行して、顧客価値・社会価値創造につながる新しい挑戦も行っていきます。