DX推進を支える組織体制
デジタルコンストラクションプロジェクトとBIM推進部が一つになり
当社の技術基盤整備を推し進めます。
建設デジタル推進部では、全社のBIM推進とデジタルコンストラクションの実行を両軸としてデジタル技術による建設プロセス改革を目指し、4つの「創る」を基本方針としています。(図1)
まず1つ目は「文化」を創る。全体最適を見通したDX戦略の構築やセグメント間の効率的な情報連携による生産性向上など、デジタル技術による業務改革によって当社の未来を設計します。
2つ目は「人」を創る。企業を支えるのは人であり、デジタル・IT人財育成は最重要課題であると認識しており、育成策と補強策を推進します。
3つ目は「物」を創る。ユースケースに対応した設計・施工・生産業務の効率化支援システムなど「情報」を基盤とした「ものづくり」によって、イノベーションを起こします。
最後は「絆」を創る。これまでのパートナー企業との連携を強化するとともに、異業種間のオープンイノベーションにも積極的にチャレンジし、DXを実現するネットワーク基盤を強化します。
図1:建設プロセス改革を目指す4つの「創る」基本方針
(*1)ICT:情報通信技術
(*2)RT:ロボティクス
(*3)JIT:ジャストインタイム
当社の建設プロセスにおけるデジタル戦略はBIMから始まります。BIMでつくられた建物情報は、設計から製造・施工・維持管理へと連携し、建物データベースやそのデータを共通で取り扱う共通データ環境を通じてデジタルコンストラクションプロジェクトへと連携していきます。デジタルコンストラクションでは予知・予測型遠隔管理や設計・施工のICT化、次世代建築へとつながっていきます。そして、そのデータはBIMに戻り、AIやビックデータ解析などで維持・継続されていきます。
また、バーチャルであるBIMデータ基盤とリアルな施工現場のデジタルコンストラクションを融合させてデジタルツインを構築し、建設DXを目指していきます。