バックオフィスのデジタル化
社会に貢献し続けるため、能力のある従業員を
「発掘し、成長を促進し、その能力を十分に発揮してもらう」
職場環境をつくります。
当社グループが一体となって持続的に成長し、社会に貢献し続けるためには、能力のある従業員を「発掘し、成長を促進し、その能力を十分に発揮してもらう」職場環境をつくり、従業員と会社が一体となって進んでいく必要があります。そのためには、人事を決定する人間の記憶や好みという「属人的な人事」から、職歴や資格、得意分野といった「蓄積された記録や情報を活用した人事」とし、個人の能力や希望に沿った環境で活躍でき、すべての従業員がイキイキと働けるようになる必要があると考えます。
情報システム部門が人事部門と共同で進めている次期の人事システムは、人事を経営戦略として実行でき、最新のIT技術を活用して日々変化する情勢下でもスピーディーな対応が可能で、当社グループが成長し続けるための人財情報の基盤となるシステムの構築を目的としています。
「グローバル人財基盤」である次期人事システムは、3つのテーマに沿って導入を進めています。(図1)
それぞれのテーマごとに導入計画を立て、システム構築を並行して進めています。テーマの特性によってはスモールスタートで効果を確認しながら機能拡大し、低リスクかつ着実に成果を得る方法で進めています。
図1:グローバル人財基盤の全体像(完成イメージ)
システム構成を疎結合とし、特定業務機能を必要に応じて交換可能な仕組みを目指します。(図2)
「検索/分析」「タレント情報管理」「プロセス実行(入力)」に分解し、さらに「プロセス実行(入力)」部分も分解したシステム構成を計画しています。
図2:システム構成
コンセプトに従い、不足機能の拡充をSTEP 1で実施。 現在、STEP 2では個々に実装した機能の拡大と、核となる人財データ管理基盤の構築に取り組んでいます。
図3:ロードマップ
(*1)DG-CORE:人事・会計などを管理するERPを活用した経営基盤システム
(*2)WF(Work Flow):ワークフローシステム
(*3)HR Tech(Human Resources Technology):人と組織のパフォーマンスを最大化することの総称
これまで活動してきたプロジェクトメンバーおよび人事部内に新たに組織された人事DX推進グループと連携し、「変化に対応できる仕組みづくり」を意識したDG-CORE(SAP ECC6.0)をベースとする、HR Tech(*4)やクラウドを活用した人事システムの再構築を進めています。
そのなかで、以下の機能については、それぞれに対応したクラウドサービスを導入して運用を開始しています。
(*4)HR Tech(Human Resources Technology):人と組織のパフォーマンスを最大化することの総称
(*5)リテンションマネジメント:人財を企業内に定着させ、継続して活躍し続けてもらうための取り組み
今後も引き続き人事部門、人事DX推進グループと共に、人財情報の見える化(見るべき人に、見たい情報が、見たい時に、シンプルな操作で)をコンセプトに基盤づくりを進め、「属人的な人事」から「記録や情報を活用する人事」へのシフトを目指しています。
(*6)サクセッションプラン:後継者育成計画、つまり事業を継承する後継者を育成するための計画
全社員がイキイキ活躍できる会社を目指して
当社グループが持続的に成長可能な経営体質をつくるためには、人財の確保・育成・生産性の向上により国内外で成長していくための人財基盤をつくり、戦略的人事を行うことが必要です。そのためには最新のIT技術やビッグデータの活用が不可欠であり、人事領域においても「データを管理する」ことから「データを活用する」ことが肝となります。
目まぐるしく変化する環境のなかでスピード感をもって積極的に人事戦略を実行するための基盤を構築し、全社員がイキイキ活躍できる会社をイメージしてこれからも進めていきます。