600年の時を越え土地資産を次代へつなぐ解決策
公開日:2018/09/28
仙台市の中心部から南におよそ6キロの地に600年以上続く先祖代々の土地を、区画整理をきっかけに有効活用された事例です。次世代につながる長期安定経営を目指して建てられました。
「マイ・ステージ」と名付けられたこの賃貸住宅は、敷地面積およそ433坪。3階建て、新婚カップルやファミリー層をターゲットにした1LDKから3LDK合わせて21室を有しています。
次世代へつなぐ土地活用を決意
区画整理によって「田」から宅地になったことをきっかけに、オーナーの庄子様は、資産価値が向上した所有地の税務対策と有効活用のために、賃貸住宅を建築することを決意されます。
600年以上前から農家をされており、庄子様も会社勤めをしながら、毎週土日は田んぼの草刈りなどをされていたそうです。おじい様やご家族からは、この土地をとにかく守っていくようにと幼いころからいわれており、できるだけ土地を減らさないように、子ども、孫、さらにその子孫に残せるような形にしたいと常々考えていました。
実は、当初庄子様はすでに、他社の木造の賃貸住宅を建てることをほぼ決めていた状態でした。ところが大和ハウス工業から、圧倒的な大きさ、規模を持つ賃貸住宅の提案があり、それを見た際、インパクトある建物に驚き、「似たような建物がたくさんあってもちょっとつまらない。これだけのものを造れば、似たようなものは早々出てこないだろう」と感じたそうです。
さらに決め手となったのが1歳になるお子様の存在でした。木造であれば25年から30年で建て替えを考慮する必要があるため、お子様が、25才~30才で再び投資をすることになります。年齢的にも少しかわいそうだと感じ、耐久性を考慮し、木造ではなく鉄骨にすることを選択されました。そうすることで、40年程度長持ちする可能性があり、お子様の年齢的にも問題なく次の投資ができるのではないかと考えました。
次世代につなぐための大和ハウス工業の賃貸住宅
今回のプロジェクトを指揮した大和ハウス工業の野田は、幼い相続人に苦労をかけることのないように、長期安定経営が見込める賃貸住宅がつくれないかと考え、「このあたりは、今後開発が進むため、あとからできてくる建物ともしっかり競争して勝っていくことがまず長期の安定経営につながる」と考え、提案しました。
競争に勝つ、つまり入居者様に選ばれるために、どのような戦略をとったのでしょうか。野田は次のように語ります。
「同じ建物を2回見に来る入居者様というのは少ないと思います。第一印象が勝負になると我々は考えているからです。そのためには、まず外観です。それから高級感のあるエントランス。ひと目見て入居者様にインパクトを残せる建物にする、ということが大事な要素です。」
設計を担当した大和ハウス工業の荒木は、一度の内覧で印象を残すためのポイントとして、賃貸住宅ではあまり使われない赤い外壁をよく見える所に持ってきて、ひときわ目立つような外観を意識して計画しました。
「これだけの大きい土地ですから、2棟もしくは3棟に分けて計画する方がもしかしたら簡単かもしれませんが、1棟にしてボリューム感を出すことで高級感を出せたと思っています。私たちがオーナー様と一緒につくったこの建物が、この街のシンボルになって、この街の価値を上げる、そのような気持ちで建物をつくっています」と語ります。
室内も、光を通す格子のようなルーバーや女性に人気のあるアクセントクロス、間接照明など、高級感を創出しています。
デザイン性と設計力により、ひと目で印象に残り、入居者を魅了する賃貸住宅をつくることは、これからの長期安定経営に必要な視点ではないでしょうか。
コンセプトを明確にし、入居者の方のニーズに応えることが成功する土地活用の第一歩です。詳しくは大和ハウス工業へご相談ください。
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