事業を継続しながら、敷地内での社屋建て替えを実現
公開日:2017/09/29
今回は、新社屋の建設方法に悩んでいたオーナー様が、事業を継続しながら同じ敷地内での建て替えに成功した実例を取材しました。
移転せず、敷地内で建て替えを実行するメリットを追求
大阪府枚方市。企業団地など中小企業の製造拠点が多いこの街に、今回の実例があります。
株式会社ハヤシコーポレーション様の本社ビル。敷地面積およそ170坪。5階建て、明るく洗練された外観デザインが目を惹く新社屋です。以前は3階建てのビルでした。
ハヤシコーポレーション様は、車両広告や看板、ディスプレイなどの企画・デザイン・製作・施工を手掛け、業界にその名を知られる老舗の企業です。
今回、本社ビルの建て替えに至った経緯を代表取締役社長の林秀則様は次のように語ります。
「社員のモチベーション向上と、関西圏内から名古屋・東京へと視野を広げたことで仕事が増え、『手狭』になってきた部分が大きかったと思います」
しかし、実際に建て替えが可能なのか、最初に林社長が相談したのは、同社の顧問税理士である横幕(よこまく)幸彦先生(横幕幸彦税理士事務所所長)でした。
「社屋の建て替えは事業収益に直結するものではありませんから、財務的にコストが耐えられるかどうかをまず判断する必要がありました。現状では返済可能、ただし利益が減ったときにはちょっと苦しい状態になることもある、ということを説明させていただきました」(横幕先生)
それを受けて林社長は、売上が年々少しずつレベルアップしていることから、支払いの部分で多少の心配はあるものの「やっていけそうだ」と判断しました。
狭小地での建て替え工事の成否を左右した隣接スペースの存在
拡大する事業を支えるために建て替えを決意した林社長に、横幕先生が紹介したのが、大和ハウス工業堺支店流通店舗事業部営業課主任の高田一宏でした。
「実際にいろいろなところで建築現場を見るわけで、大和ハウス工業さんくらいの会社になりますとすべて任せて安心だろうと考え、紹介させていただきました」(横幕先生)
プロジェクトを指揮することになった高田は、まず、土地の調査に着手しました。
「既存の建物がある中で、駐車場のところに新社屋を建てるわけですが、建築基準法上、本当に建てられるのか、何階建てが可能なのか、大和ハウス工業としてはそこを調査するところから始めました」(高田)
社員のモチベーションアップと人材確保に貢献する新社屋
イメージの具現化と共有のため、高田は打ち合わせを頻繁に行いました。5階建て前面ガラス張りの実現はもちろん、さまざまな仕事に対応できる広々とした空間づくりなど、林社長のニーズに応えました。
最初の打ち合わせから1年足らずで、駐車場だった土地に新社屋が完成。旧社屋は引っ越し後に解体し、そのスペースを駐車場として整備しました。
今回の建て替えによる税務面でのメリットについて、税理士の横幕先生は、次のように説明します。
「旧社屋の除却損や減価償却費、さらに解体費用なども損益に計上できますので、節税になっていると思います。また、消費税の控除も大きなメリットのひとつと言えるでしょう」
住所を変えず、事業も止めることなく、本社の建て替えに成功した林社長に、このプロジェクトに対する評価を伺うと、
「僕の意向をすべて聞いていただいたなと思っています」
また、新社屋になってからの変化について、当初の狙いどおり、社員一人ひとりのモチベーションが上がったこと、また、求人の際に人が集まるようになり、よい人材を選んで採用できるようになったことも大きなメリットとして挙げていただきました。
社屋を新しくする際、現業への影響を考え、多くの場合、新たな土地を探して移転します。しかし今回のように、今ある土地の特性を活かし、同一敷地内で事業を止めることなく建て替えを行うことができれば、オーナー様の安心感にもつながります。
立地特性を考慮することが成功する土地活用の第一歩です。詳しくは大和ハウス工業へご相談ください。
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