大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

研究成果 住宅系

エネルギー吸収型耐力壁「D-NΣQST(ディーネクスト)」

大きな揺れに対して耐え続けるだけではなく、地震エネルギーを効果的に吸収し、揺れ幅を軽減するエネルギー吸収型耐力壁です。建物の揺れを早く収束させることで構造体の致命的な損傷を防ぎます。持続型耐震という先進の技術が、繰り返し起こる巨大地震への安全性を実現します。

Σ形デバイス

社会課題(背景)

2011年の東日本大震災を経て、今後、発生が予測される巨大地震と、本震の後に繰り返される強い余震の大きな揺れに何度も耐え続ける住まいが求められるようになりました。住宅商品では、地震などの横からの力を「耐力壁」という壁を設けることで建物を支えています。しかし、従来の商品では想定外の巨大地震、繰り返し地震に耐えるためには、建物形状、大きさによっては多くの耐力壁が必要となり、広い開口部や高い天井が設計できないという問題がありました。
そこで、従来の住宅商品からコア部分の構法を刷新し、この「D-NΣQST」を開発しました。

技術のポイント

  • 「D-NΣQST」は、片筋かい形状の持続型耐震構造
  • 地震による強い揺れを受けると、この耐力壁の「Σ形デバイス」が上へ下へとしなやかに動くことで地震エネルギーを効果的に吸収し、耐震性を持続
  • 「Σ形デバイス」は、特殊な材料を使うことなく、所要の剛性と変形性能を確保
  • 構造体の強さを活かして壁や柱を最小限にすることで、暮らしにゆとりを生む大空間・大開口を実現

「D-NΣQST」の仕組み

  • ※「Σ形デバイス」側に柱がない場合、「Σ形デバイス」は金物で柱や梁と取り合います。なお、その場合も構造耐力性能は変わりません。
  • ※0.5p巾の場合、耐力壁の形状が異なります。(1P=91cm)

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