大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

研究成果 まちづくり・都市開発

戸建住宅間の電力融通システム

太陽光発電と蓄電池を連携し戸建住宅間で電力を融通することで、蓄電池の稼働率と太陽光発電の自己消費率を向上させ、住宅街区全体での購入電力を削減するシステムです。機械学習による電力需要量/発電量予測およびAI技術による設備機器の最適制御によって電力自給率を向上します。

戸建住宅間の電力融通システム

社会課題(背景)

これまで当社は、省エネ、創エネ、蓄エネの技術を活用した、ネット・ゼロ・エネルギータウンを開発してきましたが、今後の電気料金の変動や再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)の終了などを見据えて、更に効率的なエネルギー利用とエネルギーの地産地消を実現する先導的なシステムを開発しました。

技術のポイント

  • 蓄積した過去の実績データおよび天候予報情報に基づき、電力融通街区内の電力需要量および発電量を機械学習により予測
  • 予測結果およびAI技術によって、蓄電池を最適制御することで稼働率を向上
  • 太陽光発電の余剰電力の多い時間帯にヒートポンプ式給湯機をAI技術によって最適制御し、余った発電電力を蓄電池に充電することで電力自給率を向上
  • 5~6戸の住宅を自営線を使って電力融通街区として構成することで、低圧での1需要場所とし、高圧一括受電で必要な受変電設備や大規模なエネルギーコントロールセンターを不要にすることで、電力融通にかかる初期費用を抑制

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