ケーススタディ
食品の製品、加工、物流施設のケーススタディをご紹介
CASE10
食肉の仕入卸売や食肉加工品の製造販売
販路拡大とBCP対策を視野に入れ企業の未来を支える新拠点・新工場
建設地 | 岡山県浅口市 |
---|---|
建物用途 | 事業所・食品工場 |
敷地面積 | 事業所:14,661.14m2(4,434.99坪) |
延床面積 | 事業所:1,276.70m2(386.20坪) 工 場:3,438.432(1,040.12坪) |
竣工 | 事業所:2017年8月 工 場:2019年4月 |
建物概要 | 鉄骨造 2階建て |
令和元年に創業100周年を迎えられた福留ハム株式会社様。食肉の仕入卸売や食肉加工品の製造販売において、中四国・九州エリアで高い知名度を誇る企業です。同社が製造する食肉加工品は、ハム・ソーセージ・ベーコン類を中心に、焼豚やローストビーフ、コロッケなど、豊富なアイテムを揃えており、多くの消費者から愛され続けています。
福留ハム様がモットーとして掲げるのは『安心・安全・役に立つ』商品づくりです。なかでも、「食の安心・安全」については、厳しい社内の品質チェック体制の構築に加え、生産拠点の核である広島工場と熊本工場ではHACCPの認定を取得。さらに、ISO14001(環境マネジメントシステム)、ISO22000(食品安全マネジメントシステム)の認定登録など、厳格な食品の安全管理や品質管理を実現しています。
福留ハム様では、中国・四国・九州地方、大阪・東京などに拠点を配置。かねてより“次の100年”に向けた新たな事業展開をご検討していました。ポイントとなったのは、生産性向上と販路拡大。そのためには、まず岡山県や兵庫県への対応強化が求められます。また、2014年に広島県で発生した豪雨土砂災害の経験から、BCP(事業継続計画)の重要性も強く実感、数々の課題に対応できる新たな拠点づくりを計画されました。
建設地に選定されたのは岡山県浅口市。まず2017年8月に倉庫を併設した営業拠点の岡山事業所を建設されました。2019年4月には、同敷地内に岡山工場が完成。広島工場と熊本工場の緊急時にBCP対策としての役割を持たせており、生産性向上の実現が可能な最新機器の導入をはじめ、動線や洗浄設備など品質管理や衛生面にも配慮したHACCP対応が出来る新工場となっています。
当社の“次なる100年”を支える新たな拠点が完成しました。
福留ハム株式会社
代表取締役社長 中島 修治 様
『食』という文字は、“人に良い”と書きます。私たち食品メーカーにとって、お客様に安心・安全でおいしいものを提供するのは当然の使命です。しかし、おいしいだけでは、競争の激しいこの業界で勝ち残ることはできません。私たちは、『安心・安全・役に立つ』という思いに、多くの方へ食を通じた“幸福”や“口福”をお届けするため、日々取り組んでいます。
当社の商品には、長年地域で愛されているロングセラーの「花ソーセージ」や、本場ドイツの国際食品コンテストでの受賞実績がありますが、創業100年を迎えた2019年、新たに中高級商品の統一ブランド「昴(すばる)」を誕生させました。当社のこれからの未来を築くフラッグシップの役割を期待しています。
この“次なる100年の歩み”を進めるため、新たな拠点の整備は重要な課題の一つでした。広島の本社工場と熊本工場は順調に稼働していましたが、BCP対策の強化と岡山以東エリアへの販路拡大を推し進めるべく、新たな営業拠点と3か所目の工場となる生産拠点の建設計画に取り組みました。
以前、当社の営業所建設でお世話になったご縁から、大和ハウス工業さんに設計・施工をお願いしました。特に、工場建設については、豊富な実績をもとにした技術力で生産性・衛生面において、満足のいく施設に仕上がり、とても感謝しています。
また新工場は、新ブランドにちなみ、「岡山昴工場」と命名しました。当社の新たな歩みを支える拠点となり機能していくことでしょう。