ケーススタディ
食品の製品、加工、物流施設のケーススタディをご紹介
CASE2
食品向け包装資材工場
3拠点の集約を機に着手した、衛生基準の高い工場づくりをサポート。
建設地 | 青森県三戸郡 |
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建物用途 | 食品包装資材工場 |
敷地面積 | 21,580.11m2(6539.4坪) |
延床面積 | 1,059m2(320.9坪) |
竣工 | 平成22年12月(稼動:平成23年2月) |
青森・岩手・秋田・宮城といった東北地方を中心に、食品工場向けに包装資材(主に軟包装材)を製造販売されている三信包装株式会社様。今まで八戸市沼館地区に本社、市川地区に製品の素材となる包装フィルムの製造工場、そして三戸郡の福地工業団地内に最終的な製品の製造を行う福地工場と、3拠点での営業を続けてこられました。
そしてこのたび、経営および業務の効率化を図るため、以前より構想のあった拠点集約の計画を実行に移されることとなりました。具体的には、福地工場の増築により本社機能とフィルム製造機能を集約することに。計画を進めるにあたりポイントとなったのは、主要顧客である食品工場から求められる、高い衛生基準を満たす製造現場の建築です。
三信包装様では、取引のある冷凍冷蔵食品企業の工場建築を大和ハウスが担当したことから、その対応力や建築ノウハウ、食品施設に対する知識の深さなどを高く評価。目指されていた『衛生基準の高い工場づくり』を実現すべく、大和ハウスに今回の増築工事をご依頼いただきました。
今回増築をしたのは、フィルム棟と呼ばれる軟包装製品のポリエチレン素材を製造する施設。食品や医薬品を直接包装する軟包装は、より高い衛生レベルが求められます。それだけに、特に徹底した空調管理が重要であることから、建物内部の気圧を上げ埃や雑菌などを含む外気の進入を防ぐ、クリーンルーム等で採用される建物の陽圧化を行いました。また、製造段階でかなりの熱を発する機械があることや、冬は寒さの厳しい土地柄もあり、施設内の冷暖房管理も作業員のいる場所だけ暖めるロードヒーティングや天井部分の断熱処理、陽圧を維持しながらの換気など、あらゆる箇所に効率的な空調管理を行っています。
私たち大和ハウスは、これまで携わってきたさまざまな食品関連施設の建築で培ってきた豊富な経験とノウハウを今回の建築にも存分に活かしてきました。三信包装様では、今回の新施設完成を機に、軟包装衛生協議会の衛生管理自主基準の認定工場に申請を予定されています。
※軟包装衛生協議会=食品・医薬品等、人の健康に影響を与える内容物を直接包装する材料である軟包装材料の製造には、食品・医薬品並みの衛生管理が必要であるとの観点から、衛生管理に関する一定の基準(衛生管理自主基準)を設け、この基準に基づく工場認定制度を運用しています。
豊富な知識と、きめ細かな対応力に感謝しています。
三信包装株式会社 代表取締役社長 石井浩太郎 様
今回の施設建築にあたって、最も重視したのが弊社の社訓にあるように『製品の衛生レベルを上げることで顧客満足度をアップする』ということ。軟包装資材を製造している私たちにとって求められる衛生基準とは、食品・医薬品工場と同レベルでなければなりません。それだけに、大和ハウスさんにはたくさんの要望を出しました。その一つひとつに真摯な対応をしていただいた結果、今回の施設の出来栄えには大変満足しています。
これまで食品工場で扱うさまざまな資材を販売してきた当社ですが、衛生基準で品質の高い製品づくりが実現できるこの施設完成を好機として原点回帰を図り、今まで以上に軟包装のウエイトを高めていくことで、企業としての特徴や魅力をより高めていきたいと考えております。
三信包装株式会社様〈社訓〉
我が社は仕事を通じ、
「顧客には満足を」「社員には幸福を」「会社には繁栄を」
三位一体を日々の信念とする。