ケーススタディ
食品の製品、加工、物流施設のケーススタディをご紹介
CASE9
食品工場(セントラルキッチン)
HACCP対応セントラルキッチン。作りたての美味しさをお届けする新工場。
建設地 | 京都府綴喜郡 |
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建物用途 | 食品工場(セントラルキッチン) |
敷地面積 | 10,411.06m2(3,149.34坪) |
延床面積 | 5,586.59m2(1,689.94坪) |
竣工 | 平成30年8月 |
建物概要 | 2階建て |
福岡県久留米市に本社を置く株式会社 梅の花様は、上品かつヘルシーな懐石料理が楽しめる和食レストランの『湯葉と豆腐の店 梅の花』を全国に77店舗展開(2018年12月現在)。また、かに料理専門店の『かにしげ』や中華料理の『チャイナ梅の花』、カジュアルなダイニングスタイルの『食のつむぎ 梅の花』など、食の多様化に合わせて、複数の店舗を運営しています。
外食事業の他にも、持ち帰り寿司の『古市庵』などのテイクアウト事業、ギフト通販を取り扱う外販事業を展開しています。 この3事業で、梅の花様のこだわりでもある“美味しさを追求した手づくりの味”を支えているのが「セントラルキッチン」。『食の安全・安心』を実現するため、食品製造で重要な衛生管理と全国の各店舗への迅速な供給体制が要求されます。
福岡県久留米市・八女市、佐賀県、栃木県、大阪府の5ヶ所で稼働していたセントラルキッチンですが、特に大阪工場の老朽化が大きな課題であり、新たな製造拠点の建設が望まれていました。移転先には、全国的な物流の効率化と自然災害等のBCP対策のため、中国~東海地方までをカバーできる立地条件が求められました。
いくつかの候補の中から、高速道路に近く物流面でも便利な京都府綴喜郡の建設地を選定。そして、2018年8月に完成したのが『京都セントラルキッチン』。2020年までに義務化される国際的な食品衛生管理基準「HACCP」に対応した食品工場です。製造ラインは、最新機器の導入等により生産性の向上が実現、製造される食品の品質も安全性が確保できる仕様となっています。今後、グループのレストランや各店舗に向けて米飯、すし、豆腐、湯葉、惣菜などを製造して各地域に供給されます。
最新のHACCP対応セントラルキッチンから“作りたての美味しさ”をお届けします。
株式会社梅の花
代表取締役 社長兼COO 本多 裕二 様
私たち梅の花グループは、外食・テイクアウト・外販の3つの事業を通じて、“美味しさ”はもとより“健康”“落ち着いた空間”“おもてなしのサービス”など、さまざまな食に対する可能性をご提案しています。手作りの味にこだわりを持って、添加物や化学調味料の使用を極力控えていることも大きな特徴です。
全国のセントラルキッチンで製造している食品は、保存期間が短いものが多く、多品種少量への対応も求められます。お客様に“作りたての美味しさ”お届けするため、全国をカバーできる物流ネットワークの整備は重要な事業課題の一つです。
大阪工場の老朽化に伴う新たな製造拠点の建設プロジェクトで大きなポイントとなったのは用地の確保でした。今回、大和ハウス工業さんの豊富な土地情報ネットワークのおかげで、満足のいく建設地が確保できました。
また、食品工場の設計や施工を数多く手掛けられ、その実績に基づいた多くの提案をいただき、安全面・衛生面・生産性など非常にグレードの高い施設が完成しました。「京都セントラルキッチン」では、これからも梅の花ブランドのこだわりの味を支え続けていきます。