総合病院の勤務医から「かかりつけ医」に。
地域に根ざした医師の眼差しは、医療と介護の連携へと向かう。
町に馴染む医院らしくない外観、使い勝手と患者さんに配慮した動線と空間
敷地は約800坪。土地は、地縁のある仲嶋先生がすでに決めておられ、そこにご自宅と医院を建て、それに広い駐車スペースを確保。医院のプランにおいて、仲嶋先生の要望は「病院らしくない外観」。周囲が住宅地であることや患者さんに威圧感や不安感を「与えたくない」との考えで、外観は町並みにも馴染むモダンな住宅様式に。
そして「患者さんを待たせないように診察室は2つ」、「使い勝手と作業効率の良い動線と効率性」「和らいだ空間にするため刺激的な直接照明でなく間接照明に」、「患者さんの待合室は広く解放感をもたせ寛げる雰囲気に」、「幼児が院内感染しないように “セイフティールーム”の設置」、「車椅子の患者さんでも不自由のない広さのトイレ」…など、仲嶋先生はこと細かくさまざまざな要望を出されましたが、大和ハウスはその一つ一つを実現、また豊富な実績にもとづいてご提案いたしました。
玄関を入ってすぐ左手に、受付カウンターに対面した広い待合室があり、傍らには幼児をあやせる畳敷きの小さなスペースがあります。
玄関右横すぐのところは相談室と、その奥にスタッフルーム。待合室の右横には男子トイレと感染予防の“セイフティールーム”。“セイフティールーム”は強く希望された部屋で、医院にはまだ珍しく、医師としての見識の高さといえそうです。トイレは中央に設けられ、建物全体の動線は回廊型になり効率のよい動線をつくっています。
実際、仲嶋医院では、受付の事務室から一直線の動線で、診察室1と診察室2、処置室、そして動線の突き当たりがレントゲン室というように、一つの動線でつながっていて非常に作業性のよい間取りを実現しています。
また、以前はカーテンで仕切っていた受付カウンターを、個人情報保護のためにいち早くシャッター式に替えられたのも、これからの医院には欠かせない配慮です。
CASE2
仲嶋医院/ふれあい健康館/うのはな
- 生まれ育った地元だから、土地にも人にもいっそう親密な愛着
- 医師と患者の気持ちのつながりこそ、地域医療の原点
- 雑誌広告が結びつけた大和ハウスとのグッド・パートナー・シップ
- 町に馴染む医院らしくない外観、使い勝手と患者さんに配慮した動線と空間
- デイ・ケアセンターを設けて地域の医療と介護の連携に取組む