広島駅から10分。住宅地の中に数寄屋風の外観が印象的な、都市型多機能ホーム。
西川専務がサービスの質に強くこだわっている点は、人材面でもうかがえます。一つは介護スタッフの常勤率が極めて高いことです。
また「ニックス尾長 ケアセンターかぐや姫」には機能訓練や生活リハビリの指導のために専門の理学療法士をおいているほか、管理栄養士によるメニュー指導で疾病対応の特別食も配食でき、さらには生活相談員が通所、あるいは入所されている高齢者の方々の生活上の不安や悩みの相談を受けられるようにしているそうです。「心身両面で、高齢者の方々に質の高いサービスを提供していくつもりです」と西川専務さんは話しています。くわえて、来年からは自社のタクシーを活用し、在宅の方を対象にした「ナイトパトロール」もはじめる予定だそうです。
介護事業はサービス業といわれるだけあって、西川専務の頭のなかには次々とアイデアが浮かんでくるようです。それもこれも、高齢者の方々が「何を欲しておられるのか、どうしたら本当に喜んでいただけるのか…」という、西川専務のホスピタリティー精神ゆえのことです。
東区のこの界隈には、ほかにも同種の介護施設があり、なかなか厳しいビジネス激戦地区だそうですが、西川専務はライバルの事業者を意に介するふうもなく、「それだからこそやり甲斐があるのです。私どもはサービスに自信があります。サービス業で培ったノウハウ、発想やアイデアで高齢者の方々が求めるものにフィット・インする介護を実践していきますから」と話しています。
ちなみに、今後の予定は県内の福山市に「ニックス尾長 ケアセンターかぐや姫」と同様の都市型・多機能施設を計画しているほか、まだ少し先の話ですが、2025年以降、県内に9棟ないし10棟の都市型・多機能施設を「設置する予定」だそうです。
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ニックス尾長ケアセンターかぐや姫