広島駅から10分。住宅地の中に数寄屋風の外観が印象的な、都市型多機能ホーム。
広島県内でいち早く介護事業に取組んだニックスは、シルバーマークを取得したのも「広島県下で一番早い事業所です」。愛媛県にある介護サービス会社とFC契約し、県下の府中、市内の南区、安佐北区などの地域に拠点を構え、居宅・訪問介護サービスを展開。その一方で、同社のトラベル事業部では高齢者向けの「ケアつき旅行」などを商品化したり、またタクシー事業部では「介護タクシー」をはじめるなど、持ち前のアイデアで積極的に新しい商品を登場させていますが、それらはみな西川専務のビジネスの嗅覚と発想によるものだそうです。
この点について西川専務は、「私は、介護はサービスだと考えています。施しなどではなく、お客さまにどう満足していただけるか、どうすれば喜んでいただけるか…つねにそのことを念頭に置いてサービスの向上に努め、そしてつねに新しいサービスを考える努力を怠らない。そういうものだと考えて介護事業に取組んでいます」と話しておられます。
事業が成功してこそ高齢者の方に質の高いサービスを提供することが可能で、反対にサービスが低劣であればとうぜん淘汰され事業として成立しない…西川専務の理論は明快です。「ようは、お客さまである高齢者の方々の身になって、ほんとうに喜ばれる介護サービスを提供することです」。それは西川さんが飲食サービス業で培ってきた体験的な現場理論ではないでしょうか。それだけに説得力があります。
そして、サービスを考え、実践するにあたっては「決して他人任せにしない、他人任せはイカンです」とするのが西川専務の信条です。専務の立場であって介護の現場に身を置き、つねに現場のニーズを汲み取ること。そのために介護事業に取組むに際しても自ら勉強し、2級ヘルパーとケアマネージャーの資格を取得。広島県の第三者評価委員の経験者を同社に招聘するほか、サービスの質に関してもっとも厳しいといわれる「シルバーマーク認定」を上回るくらいの質の維持を基準として、自らに課しているほどです。
CASE2
ニックス尾長ケアセンターかぐや姫