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CASE4 介護老人保健施設 ハートフルかがやき荘(岡山県岡山市)

手厚い看護と介護を融合させて、在宅復帰強化にこだわった、幼老交流を育む介護老人保健施設。

社会福祉法人との連携で総合的なサービスを提供。医療と介護と福祉を融合させ、地域の信頼を集める。

事業展開

岡山県岡山市において、地域密着型の医療に取り組んでおられるのが、医療法人社団岡山純心会様です。同法人では、呼吸器科・消化器科・循環器科等といった内科の診療を行う前田医院を中心に、介護老人保健施設、グループホーム、デイケア、デイサービス、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所などの事業を展開。また、ケアハウスや特別養護老人ホームを運営する社会福祉法人愛あい会様をグループとして擁し、両法人が緊密な連携を図ることで、医療と介護と福祉の融合による多角的かつ総合的な地域貢献を実践されています。

岡山純心会様が、医療法人として介護事業に取り組むにあたり、重視されているのが『在宅復帰の強化』。介護老人保健施設「ハートフルきらめき荘」(149床)は、在宅復帰強化型として運営され、地域からも高く評価されています。

岡山市の高齢化率は、25.6%(平成29年10月現在)と全国平均よりはやや下回っていますが、その数値は年々着実に増加傾向にあります。そのため、岡山純心会様が施設運営をされている岡山市北区では、介護老人保健施設が11施設あるものの、いずれの施設も多くの入所待機者を抱えている状況です。そんな折、自治体による介護老人保健施設の公募事業が行われました。事業化に向けて同法人では、高齢者と子どもによる『幼老交流の実践』という独自のテーマを設定。新たな展開として取り組まれることをご決断されました。

近年、岡山純心会様が注目されているのが、保育所や託児所と高齢者介護施設を組み合わせた「幼老複合施設」です。実は、ほぼ同時期に実施された認可保育所の公募事業に着目されており、こちらをグループの社会福祉法人愛あい会が事業化することで、介護老人保健施設と認可保育所という2つの施設(法人)の連携による事業化を計画されたのです。この構想は、自治体から高い評価をいただき、その結果として、ともに採択に至りました。

介護老人保健施設の建設予定地は、前田医院をはじめとする同法人の各施設から至近距離にある土地をご購入されました。まず、その隣地を賃貸し、保育園を建設されることから全体計画はスタート。入札により建築を請け負わせていただいたのが、大和ハウス工業です。こうして、平成29年4月に開園に至ったのが、岡山市認可保育所「ポエム保育園おかやま」。現在、約120名の園児が通う、地域でも人気の保育園です。そして、続く介護老人保健施設の建設については、コストや工期はもちろんのこと、保育所建設における対応力も評価いただき、当社にご依頼いただくこととなりました。

平成30年2月に完成したのが、岡山純心会様にとって2つ目の介護老人保健施設「ハートフルかがやき荘」。5階建ての建物は、2~5階部分を療養スペースとして8ユニット(×10室)で構成。各ユニットの中央に設けられた吹き抜けにより、明るく広々とした共有スペースを実現し、療養室も設備基準を上回る広さを確保しています。また1階では、外部の利用者様も利用できる通所リハビリテーションが展開されています。

1階ロビーに面した緑豊かな庭園では、隣接する保育所から楽しそうに遊びに来る園児の姿が、日常的に見られます。いままで地域では例のなかった幼老交流の実現が、どのような効果を生むのか、今後の岡山純心会様の取り組みに期待が膨らみます。

課題

THEME-1
介護老人保健施設に対する地域のニーズが高まっている。
既に運営している介護老人保健施設「ハートフルきらめき荘」は満床状態。積極的に在宅復帰を進めているが、多くの入所待機者がある。近隣の他の施設も同じような状況なことから、地域から“病院と自宅とをつなぐ機能”が求められていることを実感していた。
THEME-2
社会福祉法人との連携で、高齢者と子どもの交流の場づくりに取り組みたい。
高齢者と幼児が交流することで、双方に良い効果が期待できると以前より検討しており、どのような計画で実践するか模索していた。

計画のポイント

POINT-1
医療と連携がとりやすい立地に新たに80床の施設を開設
岡山純心会様が運営する診療所や介護施設から至近距離の立地に、2施設目となる療養8ユニット(×10床)構成の介護老人保健施設「ハートフルかがやき荘」を開設しました。
POINT-2
グループの社会福祉法人が運営する認可保育園を併設
純心会グループの社会福祉法人愛あい会様が運営する認可保育所「ポエム保育園おかやま」を併設して建設。2つの施設は、建物南側の庭園でつながっており、園児たちが日常的に老健へ訪れ、“幼老交流”実現の場として機能しています。

上手な計画進行は、まずご相談から

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