コラム vol.009
土地活用にはどんな種類があるのか その9
~コインパーキング編~
公開日:2015/03/31
“土地活用にはどんな種類があるのか”その第9弾をお届けする。
「遊休地利用」という言葉と当サイトの名前にもある「土地活用」という言葉、どちらも基本的には同じ意味合いで使われているが、どちらの方が一般的だろうか。
「遊休地」という漢字の通り、オーナー様の大事で、「土地を遊ばせている・休ませている」土地の有効活用という意味で、あまりイメージがよくないからだろうか、最近では「土地活用」の方が主流のような気がする。
遊休地利用というイメージに近いのは今回説明する「コインパーキング事業」ではないだろうか。土地を遊ばせているのはもったいない、しかし大きな投資をしたくもない、そんなオーナー様の思いを形にした活用方法として有効なのが「コインパーキング」だった。
コインパーキングが広まったのは、1990年代の半ば以降だろう。バブル崩壊後しばらくして、(土地狂乱のなごりと思われる)使われていない都市部の空き地がコインパーキングに代わっていった。その後、一般化していったコインパーキング需要拡大とともに、地方都市にも広がっていった。
「遊ばせている・休ませている」のは、何に使おうかと決めていないためだろう。こうした土地の有効活用(=土地活用)の種類についてこれまで、シリーズで述べてきたが、「まだ決めかねている」あるいは、「借り入れをするのはどうか」と考えている土地オーナーに有効なのが、このコインパーキング事業だ。 交通量の多い都市部、商業地などだけでなく、地方の住宅地でも需要はあると言われている。
大和ハウス工業グループにおいては、「D-parking」 ブランドで、オーナー様の土地活用の一環としてのコインパーキング事業のサポートを行っている。大和ハウス工業グループにおいて、企画・運営・管理のすべてを行うバックアップ体制がある。
オーナー様は該当土地を提供し、大和ハウス工業グループが設備機器・看板などの初期費用や、運営管理のための保守・メンテナンスなどのランニングコストは運営会社が負担しする。こうした投資がかからない事が最大の魅力だろう。そして、コインパーキングそのものは大和ハウス工業グループで一括借り上げを行う。つまり、面倒なお金の回収などは一切不要で、一定量の賃料が見込めるということだ。
また、土地活用の定番である賃貸住宅と組み合わせて行うパターンもある。賃貸用マンションの駐車スペースを多めに取り、その一部を入居者用でなく、コインパーキングとして広く貸し出すという方法だ。比較的人通りの多い、エリアでは有効な手段だ。
土地活用の定番である、コインパーキング事業。本格的な土地活用を考えあぐねている方は一考に値するだろう。