「患者さんの立場に立った医院づくりを追求しました。」
患者さんの快適性を考慮したゆとりある空間づくりと細やかな配慮
ゆとりある空間づくりを第一に。
設計にあたってまずご要望があったのが、病室をゆとりの感じられる空間にすることでした。
当初は二人部屋や大部屋も考えられていましたが、患者さんの快適性を考慮され全室個室に。さらに広さを確保するために、17室の予定を14室に変更。シャワートイレ・洗面台・クローゼットなども全室に完備しました。「患者さんが出産後一週間ほどを過ごす大切な部屋なので」と、あくまでもゆとりある空間づくりにこだわりました。
また、全室の出入口をストレッチャーが通れるように広く設計。廊下やエレベーターもストレッチャーに対応できる十分な広さを確保しています。
さらに「妊婦さんが楽に乗り降りできるように」と、一台毎の駐車スペースも大きめの設定になっています。
患者さんへの配慮を随所に。
診察室と内診室は各先生それぞれに独立した部屋を設け、患者さんのプライバシーに配慮しています。
待合室や母親学級・マタニティヨーガ教室などを行なう多目的ホールには、「素足でも大丈夫なように」と床暖房を設置。さらにトイレには、乳幼児と一緒の妊婦さんが利用することも考慮しベビーシートも設置されました。
潔さを保つために内装に光触媒処理を施すなど、細やかな配慮が随所に施されています。
「バックヤードの広さも重要なポイントですね。」
施設を実際に使用されてからのご感想をお聞きすると、「バックヤードを広くしたことが正解でした。」というお返事が。
「スタッフの動線はなるべく患者さんの動線と重ならないようにプランニングしているのですが、さらにバックヤードを広くしたことでスタッフ同士がすれ違う時もストレスがなく快適に作業ができます。」
動線だけでなくその広さも考慮すること、患者さんのスペースだけでなくスタッフが快適に作業するためのスペースも考慮することが、施設づくりの重要なポイントになるようです。
では、これからの医院づくりをされる方へのアドバイスは何かありますかとお聞きすると、「経験者の話を聞いて、建物をたくさん見ること。実はバックヤードを広めにとったのも、開業したばかりの先生のアドバイスによるものでした。結果、大正解でした。」とのことでした。 ぜひ参考にしてみてください。
CASE3
まりこレディスクリニック
- 大和ハウスの豊富な土地情報力をもとに、土地探しから開業をサポート
- 患者さんの快適性を考慮したゆとりある空間づくりと細やかな配慮
- コンセプトに基づき細部にまでこだわった設計のポイント