「あ、いい香り…」ふと香りを感じて、
心やわらぐことがありませんか。
歩みをとめて深呼吸するように、
香りは心地よい余白をもたらしてくれます。
そんな香りを、もっと暮らしに。
山中湖畔にある「暮らしの香り」の
アトリエを訪ねて、
日々に寄り添う香りを教えていただきました。
2023.07
森のなかのアトリエへ
芝生のなかの遊歩道をたどるとミニハーブガーデンがお出迎え。
アトリエには富士山を眺められる小さなカフェカウンターも。
アトリエ内のストアには、出来たての香り製品が並ぶ。
遊歩道に導かれてアトリエへ。エントランスに入るとふんわりと優しい香りに包まれます。「暮らしの香り」は、2021年、東京・銀座にオープンした香りのブランド。山中湖のアトリエでは主な製品を製造するとともに、一般に開放され、ストアやカフェを楽しむことができます。「ここは富士山が眺められて、ゆったりとした時間が流れる場所。自然と人をつなぐこの地から、暮らしに寄り添う香りをお届けしたいと思っています」と広報の嶋野さん。
案内していただいた広報の嶋野さん(左)とストアスタッフの奥脇さん。手前の漏斗を被せたようなものはオリジナルの試香器。「これを使うと香りの特徴がとても鮮明に感じられるので、ぜひ全部試してみてください」と奥脇さん。
好みの香りとアイテムを選んで
香らせたい空間や時間によって、アイテムを選ぶとよいそう。右から、ブルーミングディフューザー、フレグランスバー、フレグランスキャンドルの3アイテムがあり、香りの種類や器を選べます。
「香りを、生ける」ブルーミングディフューザー
液体香料と器、スティックを別々に選んで組み合わせられるのが特長。香りを変えたいときは、専用のフレグランスリムーバーで器を洗浄すれば香りが残りません。「スティックを挿す行為は、花を生ける所作にも通じます。日常にそんな香りの所作を取り入れてもらえれば」と嶋野さん。
液体香料(森閑)150ml・1,650円、ウィードスティック(Long)550円、器moe(L ボーンチャイナ)5,500円。
「香りを、灯す」フレグランスキャンドル
ソイワックスの明るい白と四角いフォルムが特徴。木芯を使っているのでパチパチという音も楽しめます。「使っていると丸くくぼんで、炎が透けて見えるのも味わいがありますよ」
フレグランスキャンドル(潮)100g ・ 2,200円、器 moe(ボーンチャイナ)6,600円。
「香りを、削る」フレグランスバー
ワックスに香りを練り込んで板状に仕上げたもの。器にセットし、置いて香りを漂わせたり、オリジナルのグレーターでシュッと削ると一気に香りが広がります。「削った破片は小袋に入れてサシェとして使えます」
フレグランスバー(ひだまり)60g・1,650円、器moe(ガラス フロスト) 4,400円、グレーター (右・Type A銅)550円 (左・Type Cウッド)770円。
工房を見学。香りはこうして生み出される
アトリエ内の工房にて。開放的な空間で、窓からは富士山の姿が望める贅沢な環境。フレグランスバーの製造工程を見学!
案内された工房は、明るく開放的な雰囲気が印象的。「香りのレシピはありますが、季節や湿度、温度、香りの種類によってさまざまな調整が必要なんです」と工房スタッフの滝口さん。なかでも手間と時間がかかるのはフレグランスキャンドルなのだそう。取材日はフレグランスバーを製造中。一つ一つ、型に流し込んでいく、まさに手作業でつくられていました。「この香りでほっとしてもらえたらいいなと、そんな光景を想像しながら丁寧なものづくりを心掛けています」
撮影の合間に…。自然に触れるひととき
アトリエが建つのは、別荘地として知られる山中湖畔。取材日は曇天ながら、一瞬の晴れ間に富士山が!雄大な姿を垣間見ることができました。芝生の周りにはフジザクラやモクレン、ミツバツツジなど、さまざまな花咲く木々も。前庭には、ゆくゆくは自家製ハーブの香りも手掛けたい…という夢が込められたミニハーブガーデンも。色とりどりのハーブが楽しませてくれます。
暮らしの香り 山中湖アトリエ店
山梨県南都留郡山中湖村山中285-83
tel. 0555-25-6561
営業時間/11:00~17:00(木曜休み)※冬季1月~3月は木・日曜休み
https://www.kurashinokaori.com
暮らしの香り メインストア銀座
東京都中央区銀座2-6-4
tel. 03-3567-3100
営業時間/11:30~20:00(不定休)
https://www.kurashinokaori.com
※表示価格はウェブサイト掲載時の消費税率による税込価格です。
暮らしにいいものを探して