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CASE14 サービス付き高齢者向け住宅 なないろ/給食配給センター OCK Ba-mi(三重県尾鷲市)

「今、必要とされること」に対して、支援し続ける事業者の地域の将来を見据えた新たな取り組み。

地域における給食配給の仕組みを支え、多くの方々暮らしをサポートする施設です。


特定非営利活動法人あいあい 理事長
株式会社OCK Ba-mi 代表取締役
湯浅 しおり様


(左)特定非営利活動法人あいあい 副理事長
楠 珠里様
(右)特定非営利活動法人あいあい 理事
山下 保美様

介護保険制度がスタートした当時、この尾鷲市周辺では、まだ24時間365日のサービスが確立されていなかったため、「在宅を安心の場とするためには、24時間365日の稼働は不可欠なサービスである」と考え、志を同じくする仲間とともに法人を立ち上げました。いま思えば、すべてを計画的に進めてきたというわけではなく、常に地域の声や利用者様の声に耳を傾け、感じた課題の一つひとつに対応してきた結果、現在の事業のカタチがあるのです。

とにかく「困っている人を助けたい」。その思いを根幹に仕事を続けてきました。高齢者自身も困っているが、実はそのご家族も困っています。特に、子育てや介護の板挟みに悩み、働きにくい環境にある女性が多いのは、この地域に限ったことではないでしょう。理事長自身が、子育てと介護をしながら看護師として働いていた経験から、ほんの少しのことでも仲間同志でサポートしあえば、もっと多くの女性が働けるのではないかと考えていました。だから雇用面においては、「小さな子どもを持つお母さん募集」から始め、職員それぞれの働き方ニーズを認めました。とにかく働く人の生活環境を守ってあげたい。仕事で無理をさせない環境をつくり、その中でやりがいを持って気持ちよく働いてもらうということが、持続する秘訣でもあります。もちろん、仲間にも恵まれました。結果としてそれが、地域の方々の就業ニーズに合い、順調な雇用確保・継続へとつながり、現在の多岐に渡る事業展開へとつながっていったのだと思います。

東日本大震災に強い危機感を感じ、『避難場所にもなる高層の施設を建てよう』と開設したのが、「あいあいの丘」です。実は、まず建物ありきで、高齢者住宅にすると決めたのはその後のことでした。しかし、地域には特別養護老人ホームはあるものの、在宅復帰先となる高齢者住宅はなく、そこには確かなニーズがあると考え、私たちが初めての民間事業者として取り組むことにしました。それからは徐々に他事業者も参入し、地域に高齢者住宅は増え、いまやサービスの競争になっています。でも、このように民間事業者が積極的に取り組むことによって、地域が変わったと私たちは実感しています。


あいあいの丘

今回開設した「給食配給センター OCK Ba-mi」は、給食配給部門を「あいあいの丘」の調理室に一元化したことによって生まれた“手狭感の解消”と“安全性の確保”のため計画しました。さらに、「ほかの施設や事業者も給食配給に困っていないか」、「地域にこんな施設があれば、助かるところがあるのではないか」と考え、外部からも請け負えるようなシステムや施設にすれば良いのではと考えました。建設にあたっては、「あいあいの丘」をお願いした大和ハウス工業さんに依頼しましたが、医療・介護施設だけでなく食品工場等の建築実績も豊富だと知り、安心してお任せできました。一般的な食品工場と同レベルの衛生基準に対応が可能な施設に仕上がり、とても満足しています。

また今回、施設内に製麺室を設けました。これは、この給食配給センターを運営する株式会社OCK Ba-miの新規事業として取り組むものです。私たちは、従来より障がい者の若者を積極的に雇用し、永続的に働いてもらおうと思っています。そこで、限定的に助成される三重県の障がい者雇用調整助成金を使って、最新鋭の製麺機を導入しました。これからは、彼らが中心となって商品開発し、“あいあいのうどん”で、広く社会に向け販路の拡大を図り、将来的に事業化していってほしいと期待しています。

サービス付き高齢者向け住宅「なないろ」は、「あいあいの丘」の満室対策もありますが、入居希望者様の選択肢を増やすため、少し賃料を抑えた設定にしています。法人全体の収支で見れば、何とか成り立つのではないでしょうか。

私たちのいままでの取り組みを振り返り、今後の人口推移を考えると、ここ尾鷲において介護・福祉分野の事業や施設は、ほぼ充足したのではないかと感じています。しかし、歩みを止めるのではなく、高齢者や障がい者の支援につながるような事業へはこれからも積極的に取り組んでいきたいと考えています。また、法人を継続していくため世代交代も視野に入れています。

大和ハウス工業を選び、ご満足いただいた点

  • 食品工場建設の豊富な実績とノウハウを活かし、衛生面や安全面に十分配慮した建物を提案してくれた。
  • 効果的な構成の建物計画を提案。使い勝手もよく機能的な施設となった。
  • 細かな要望にきめ細かく対応してくれ、可能な限り実現してくれた。

CASE14

サービス付き高齢者向け住宅 なないろ/給食配給センター OCK Ba-mi

  • 病院(医療施設)のケーススタディ
  • 高齢者住宅事業のケーススタディ
  • 診療所のケーススタディ
  • 介護施設のケーススタディ

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