さまざまな要因から外で遊ぶ機会が減っている、現代の子どもたち。
今回は「あそびの専門企業」株式会社ボーネルンドにあそびの大切さを教わり、
家の中で体を動かしたり、手や頭を使ったりして楽しむ方法をご紹介します。
生きる力を育てる子どものあそび
遊びながら「こころ・頭・からだ」の全てをバランス良く刺激することで、子どもは健やかに成長していきます。子ども時代のあそびは成長後にも大きく影響します。特に、運動に関係する脳の神経系はほぼ12歳までに発育するため、それまでに体得した動きは大人になっても自然にできるのです。一流のスポーツ選手に、幼い頃さまざまな体あそびやスポーツを経験した人が多いのはこのためです。スポーツ教室などで大人の指導のもと特定のスポーツを学ぶのも良いですが、子ども自身が「やりたい!」と自発的にあそびを生み出すことで、さまざまな体の動きを経験でき、たくさんの動作を身に付けることができます。
近年は子どもの学力や体力の低下が問題になっていますが、その根本には幼少期のあそび不足があるのかもしれません。たくさん遊べばお腹が減り、よく食べ、よく眠れます。そしてまた元気いっぱいに活動できるという望ましい生活サイクルが生まれます。あそびは素晴らしく充実した生活習慣につながるのです。
また、表現するあそびや創造するあそびなど、さまざまな経験によって、豊かな感情や感性、思考力も育つでしょう。親や兄弟姉妹、友達などと一緒に遊ぶ中で、他者との関係性や社会性も学ぶことができます。子どもはあそびを通じて、情操、社会性など人間に必要な「生きる力」を獲得していきます。
文部科学省では、幼児期(3〜6歳の小学校就学前)に1日60分程度の運動を推奨しています。毎日1時間とは長く感じるかもしれませんが、まとめてではなくても大丈夫。朝5分、お風呂上りに10分など、少しずつでもあそびの習慣をつくるといいですね。
昨今は子どもが思い切り遊べる場所が少なくなったり、さまざまな環境要因によって外で遊びづらくなったりしていますが、家の中でもアイデア次第でさまざまなあそびが可能です。親子で毎日の生活に取り入れてみませんか。
からだ
あそび
やってみよう!おうちでできる体を使ったあそびのアイデア
片足立ち、何分できるかな?
体のバランスをとる動きは、運動の基本!ゲーム感覚で何分できるか挑戦しましょう。
おしり競走
2~3メートル離れた場所に目標物を置き、三角座りで準備します。よーいドンの合図で、おしり歩きで競走しましょう。運動不足の大人にもおすすめです。
“遊べる家具”
ボブルスでバランスあそび
グラグラ、ゆらゆら、安定しない条件でバランスをとるあそび。置く向きを変えれば、いろんな動きが生まれます。体幹を鍛え、活発な動作を育む基礎になります。クッションや、クッション性のあるボールなどでも代用できます。
ゾウのおなかにまたがったり、寝転んだり。
ひっくり返せば椅子や机にもなります。ボブルス ゾウ 26,400円(税込)
上に座ったり、転がしたり、投げたり、
アクティブに楽しもう。
バランスボールとしてフィットネスに使ってもOK。ボブルス ドーナッツ 11,000円(税込)
リズムに乗ってステップ
床にテープなどでラインを引きます。ケンケンパしたり、線の左右を両足でジャンプしながら進んだり。音楽に合わせてリズミカルにステップを踏んでみましょう。
アクロバットキャッチボール
二人で向き合ってキャッチボールをします。腕を交差したり、片手でキャッチしたり、体を一回転して受け取ったりと、技を工夫してみましょう。技に名前を付けるとより楽しめます。
目かくし足踏み
スタート地点に印を付け、目かくしをして立ちます。よーいドン!で30秒間、その場で足踏みをします。目かくしを外すと、あら不思議!動いていないつもりでも、遠くに行ってしまっているかも。スタート地点に一番近い人が勝ちです。
タオルを使ってチャレンジ! ①
反射神経勝負
まず、お互い後ろ向きに座り、真ん中にタオルを置きます。合図の音が鳴ったら、振り返ってタオルを取り合いっこ。どちらが先に取れるか競争しましょう。
タオルを使ってチャレンジ! ②
タオルずもう
お互いに向き合って、タオルの両端を握ります。はっけよーい、残った!の合図で引っ張り合いっこをして、タオルを取った方が勝ち。引っ張る力だけでなく、バランス力も大事です。
※壁や物にぶつからないように、大人が注意してあげてください。
創作
あそび
感性をフル回転!“つくる”をおうちで楽しもう
足型でぺたぺたスタンプ
好きな色の絵の具と紙を用意します。絵の具を足の裏に塗って、足型スタンプをぺったん!手や指先でもやってみましょう。
ぐにゃぐにゃたこ
ビニール袋を使って、たこをつくります。割りばしかストローをテープで固定して、たこの骨に。両端にひもを通したら完成です。ドライヤーで風を入れて浮かせてみましょう。
同じ色をつくろう!からーめいく
絵の具で青・黄・赤の色水を用意します。一人が目をつぶっている間に、もう一人が色水を混ぜて新しい色をつくります。同じ色をつくるにはどれをどれだけ混ぜたら良いか考えましょう。
※小さいお子さまが色水を口に入れないようご注意ください。
ねんどバトル
かんてんネンドを10秒間しっかりこねて、どちらが長く伸ばせるか競争!どうしたら伸びるのか工夫してみましょう。
こねるほど軟らかく伸び、
手にくっつきにくい寒天素材のねんどです。かんてんネンドStudio 462円(税込)~
※セット内容により価格は異なります。
新聞紙をちぎって雪を降らせよう
読み終わった新聞を細かくちぎって、おうちの中で雪合戦!ちぎった新聞をねじって飛ばすと、落ちてくる時間が変わります。
おはなしカード
はがき大の白いカードを用意し、思いつくままにいろんなものやシーンを描きます。全部裏返して、4枚ずつカードを引き、出たカードの内容を組み合わせてお話をつくります。カードの順番は入れ替えてもOK。家族で交代にやると面白いですね。
図形を組み合わせて立体をつくろう
磁石でくっつく三角形、四角形、五角形などのピースを使って立体形をつくります。最初は平面から始めて、だんだんと複雑な形にもチャレンジ。辺と辺の長さや角度を意識する中で、数学センスを育てます。
自分の手でつくって遊べる組み立てあそびの定番。
頭の中だけで考えるのが難しい図形や立体の
算数的要素を、実体験によって理解できます。マグ・フォーマー 2,970円(税込)~
※セット内容により価格は異なります。
アイロンビーズで自分だけの作品づくり
ボードに並べたビーズにアイロンをかけてくっつけ、自分だけの模様や立体物をつくりましょう。
※アイロン使用は保護者の指導のもとで、やけどに注意して行ってください。
創造する楽しさにハマる、
デンマーク生まれのアイロンビーズ。
平面から立体まで、オリジナルの作品がつくれます。ハマビーズ 1,320円(税込)~
※セット内容により価格は異なります。
取材協力
株式会社 ボーネルンド
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-3-12
ジブラルタ生命原宿ビル3階
TEL:03-5785-0860
プレイリーダーがお届け! あそびのヒント
ボーネルンドのあそび場で来場者をサポートするあそびのプロ「プレイリーダー」が、簡単にできるあそびのヒントをお伝えします。
2020年5月現在の情報となります。