「北千里クラッシィ」(大阪府吹田市)自然の力を活かしたマンション
プレミスト北千里クラッシィは高度経済成長期の住宅需要に対応するため開発された千里ニュータウンにあります。街開きから50年が経ち、老朽化した集合住宅の建て替えが進むなか、これまで培ってきた、豊かな緑を活かした外構植栽計画と、災害時の電力需給にも対応した、最先端の環境配慮技術を備えた次世代スマートマンションとしました。
当社では、『先端技術でエネルギーをカシコク使う』をコンセプトに、エネルギーを適切に制御する「スマートマネジメント」、自然の力を活かす「パッシブコントロール」、創エネ・省エネ・蓄エネを実現する「アクティブコントロール」の3つをキーワードとして、「スマートマンション」を推進しています。
エネルギーを適切に制御し、電力使用量を削減(スマートマネジメント)
マンション全体(専有部+共用部)でMEMS(マンション・エネルギー・マネージメント・システム)を導入し、エネルギーを管理しています。各戸には当社独自のホーム・エネルギー・マネジメント・システム「D-HEMS」、共用部には一括受電とデマンドレスポンスサービスを備えたマンション電力供給サービスを導入、エネルギーを適切に制御し、電力使用量を削減しています。
また、各戸の電力使用状況はパソコンやスマートフォンなどで見ることができます。
これらの取り組みが評価され、経済産業省の「スマートマンション」※1の認定を日本で初めて※2取得しました。
※1 経済産業省 平成24年度「スマートマンション導入加速化推進事業」
※2 他社の3物件が同時に取得(平成24年5月時点)
自然の力を活かす(パッシブコントロール)
風などの自然の力を上手く利用し、環境負荷を減らしながら快適性を向上させることを目指しています。 具体的に、「プレミスト北千里クラッシィ」では下記の環境アイテムを導入しています。
■地中熱
地中熱交換機
エレベーター前
地中の熱が、ほぼ一定の温度であることを利用し、地下約5mのパイプから集熱、外気と熱交換することで、空調負荷の低減を図っています。実際に温度を測定した結果、地中熱パイプの出入口で、最大約5℃の効果を確認しています。
■ウィンドキャッチ
壁面に沿って流れる風を室内に取り込め、一方向にしか開口が設置できない部屋でも、室内に風を取り込むことができます。
■雨水利用
雨水貯留層上に設置された汲み上げポンプ
マンションの地下には、雨水を溜めておける貯留槽があり、植木の散水に利用しています。
■保水ブロック
敷地内の床平板・インターロッキングに採用し、雨や散水後の冷却効果でヒートアイランド現象を和らげます。
■壁面緑化
西日の当たる駐車場の壁面を緑化することで、ヒートアイランド現象を和らげます。
■ミストシャワー
人の溜まり場である街角広場に、ミストシャワーを設けることで、コミュニケーションの促進と夏場のクールダウン・ヒートアイランド現象の低減に役立てます。実測により、約2~3℃の気温及び路面温度の低下を確認しています。
創エネ・省エネなど(アクティブコントロール)
■太陽光発電システム
マンションの屋上に30㎾の太陽光発電システムを設置。発電された電力は、マンションの共用部へ供給しています。また、災害時には自立運転に切り替わり、専用コンセントへ供給し、携帯電話やパソコンに利用できます。
■LED照明
共用部・各戸の主照明以外の照明は全てLED照明を採用し、省エネを図っています。
■電気自動車のカーシェアリング、充電器
マンションの駐車場に設置された電気自動車のカーシェアリングを実施。災害時には専用コンセントへ供給し、携帯電話やパソコンの充電に利用できます。
■高効率給湯器
高効率給湯器を標準採用しており、省エネを図っています。
生物多様性・景観保全への取り組み
既存樹の移植・保存を行うとともに、動植物が育ちやすい環境を守り育て、次代のために緑のネットワークを創出しています。
敷地西側にある豊かな緑地
敷地西側の緑地に面する散策路と保存樹(桜)
既存石を再利用した花壇
ご入居者さまの声
駅から近く、通勤・買い物共に便利です。また、公園や敷地内に自然が多いので、子どもにとっても良い環境だと感じています。駅からマンションまで続く、並木道の「三色彩道」がお気に入りです。
営業担当者の声
四季の移ろいが美しい「三色彩道」に面した敷地面積29,000㎡超の場所に「プレミスト北千里クラッシィ」は竣工しております。敷地内には、エリアごとにテーマ性をもったコミュニティスペースが多数あり、桜や紅葉を愉しんだり、緑の中の散策路を歩いたりと、豊かな緑を活かした交流の場を設け、ご入居者さまにご利用いただいています。
本店 マンション事業部
営業部 第三課
早川 諒
企画担当者の声
千里ニュータウン再生のシンボルとなる事業を目指し、『絆』『継続』『再生』というキーワードを掲げ、様々な環境配慮に取り組みました。街角広場に設けたドライミストの周りで子どもたちが楽しそうに遊んでいる風景は微笑ましいもので、コミュニティ形成の上でも良い取り組みになったと思います。
今後もご入居者さまにとって有意義で親しみが持てる環境配慮技術に取り組み、顧客満足度向上に努めて参ります。
東京本店
マンション事業部
企画建設部 企画課
西村 寅造