大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

メニュー

CASE2 十七夜山しぶかわほいくえん(静岡市清水区)

静岡市の待機児童対策に応じるために開設した認可保育所は、災害時の避難施設としての役割も果たす。

子どもがのびのびと生活できる環境を施設内外で整える。

敷地はほぼ南北に長い矩形で、西側2車線道路が通っています。吹きつけタイルの外壁を取り囲むように取り付けられた、園庭を囲む柵、2階バルコニーの手すり壁、木目調アルミルーバーがデザイン上のアクセントとなり、表情に変化を持たせています。北側2階外壁に取り付けられた園名の隣のシンボルマークは、同園園長の娘さんが黄檗(おうばく、きはだ)の花をモチーフにしてデザインしました。

北西側から見た外観。外壁は吹きつけタイル仕上げ。アクセントとして木目調アルミルーバーをエントランス上に取り付けている

北側2階外壁のアルミルーバーの隣には園名を貼っている。シンボルマークは同園園長の娘さんがデザインした黄檗の花

エントランスを自動ドアにしたのは、利用者の利便性を高めるためです。子どもを抱いたり、その手を引いたりした上に、荷物を持って来所することが多いと思われたため、手を使わずに開くドアにしました。半面、自由に立ち入ることができるので、保育室に窓をきってエントランスホールを見渡せるようにし、さらに施錠可能な扉で保育スペースをエントランスホールから遮断しています。2階の保育スペースにも階段室と遮断する扉を設け、そこを開けて通る来所者を確認できるように向い側に職員室を配置しました。

エントランスホール。右側のエントランスは自動ドア。左側の引き戸は来園者から保育スペースを遮断するために設置されている

2階の保育スペースと階段室を遮断する扉。職員室はこの扉に対面する位置にあり、来所者に対応する

「子どもがのびのび生活できる場にしたい」という運営側の思いから、保育室は広く天井が高い空間に創り上げました。特に寝転がる時間が長い0歳児用の乳児室は、室内の一角に畳敷きのコーナーを作りました。

保育室。子どもがのびのみ生活できるように十分な広さを確保したうえで、天井を高くして圧迫感が感じられない空間にした

0歳児用の乳児室。右奥には、寝転がれる畳敷きのコーナーが設けられている

外遊びを積極的に行う運営方針を反映して、園庭を広めにとっています。雨の日でも遊べるピロティーや、2階の子どもがすぐに出られるベランダも広めです。特にベランダは夏に簡易プールを設置して水遊びの場にする予定です。

1階のピロティー(手前)と園庭。外遊びを積極的に取り入れる方針だけに、屋外の活動スペースをできるだけ広く取っている

2階のベランダ。ピロティーの上部は特に広く、夏は簡易プールを用意して、水遊びの場にする予定だ

子どもたちが外遊びをした後に使う手洗い場と足洗い場は砂が付いた手足を洗っても詰まらないように特に水はけに気を遣いました。簡易プールを設置する予定の2階ベランダにも1階の足洗い場と同様にシャワーを設置しています。

園庭側に設置した手洗い場と足洗い場。裸足で遊んでも、入室前にきれいに洗える

2階のベランダに取り付けられたシャワー設備。水遊びのあと身体を洗い流せる

子どもが動き回る施設だけに、万一の事故による負傷度合いを抑えるためのさまざまな配慮がなされています。例えば指を挟みやすいドアや壁面などの凸部には衝撃を和らげるための保護材を取り付けています。

ドアには、指を挟んだときの衝撃を和らげるガードを貼り付けている

壁面の腰壁の角にもガードを取り付け、衝突時の負傷度合いを軽減する

津波災害などのときに、避難所として利用する屋上には、外部階段を使って登っていけます。普段は、見晴らしのよいところで、富士山が見えるほか、街を一望できるところも魅力です。外部階段は子どもがひとりで登って転落しないように柵で守られています。

津波災害時などに避難所として使われる屋上。近くを走る新幹線の車両や、晴天時には富士山が見える

屋上にアクセスできる外部階段。施設内を通らずに外部から直接登って行ける

上手な計画進行は、まずご相談から

市場調査レポート依頼

独自のシルバーエイジ研究所による「市場調査」
レポートを活用して、事業を成功に導く第一歩を!
独自のノウハウに基づく市場調査レポートをぜひご活用ください。

土地・建物などのご相談

大和ハウス工業 シルバーエイジ研究所は、長年にわたって
蓄積された医療・介護・福祉施設の開設における知識と技術で
お客様の事業運営をバックアップします。


HOME

このページの先頭へ