2015年の日本人の平均寿命は、男性が80.79歳(14年は80.50歳)、女性が87.05歳(同86.83歳)だったことが厚生労働省の調査で分かった。男性は4年連続、女性は3年連続で過去最高を更新。女性は初めて87歳を超えた。
世界の国・地域と比較すると、女性は14年まで3年連続で長寿世界一だったが、今回香港(87.32歳)を下回り2位となった。男性は香港の81.24歳、アイスランドとスイスの81.0歳に続く4位だった。 厚労省の担当者は「平均寿命が延びたのは、医療技術の進歩や健康志向の高まりで、がんや心疾患で亡くなる人が減ったのが要因。今後も延びる余地がある」としている。
平均寿命は、その年に生まれた子供が平均してあと何年生きられるかを表したもので、保健福祉水準を示す指標とされる。戦後間もない1947年は男女とも50歳代だったが徐々に延び、女性は1984年、男性は2013年に80歳を超えた。
15年に生まれた子供が65歳まで生きる割合は、男性88.8%(前年比0.4ポイント増)、女性94.2%(同0.2ポイント増)。男性の4人に1人、女性の半数近くは90歳まで生きられるという。