7月30日、厚生労働省は2014年の日本人の平均寿命を公表。男性は80.50歳(13年:80.21歳)、女性は86.83歳(同86.61歳)で、いずれも過去最高を更新しており、女性の半数近くが90歳の「卒寿」を迎えるという。
世界各国・地域と比べると、女性は香港の86.75歳を僅差で上回り、3年連続で長寿世界一。男性は香港の81.17歳、アイスランドの80.8歳に続き、シンガポール、スイスと並ぶ3位だった。
平均寿命とはその年生まれの0歳の子どもが何年生きられるかを予測した数値。戦後間もない1947年は男女とも50歳代だったが徐々に延び、女性は84年、男性は13年に80歳を超えた。
14年生まれの子どもが、65歳まで生きられる割合は男性88.4%、女性94.0%。女性は48.3%が90歳、24.4%が95歳まで生きられるという。
がんや肺炎、心疾患、脳血管疾患による死亡率の低下傾向が平均寿命が延びた要因。厚労省の担当者は「医療技術の進歩などで、平均寿命はまだ延びる可能性がある」としている。