予算案の概要は29兆9146億円/厚生労働省
厚生労働省は、2015年度「厚生労働省所管予算案の概要」を公表。厚労省全体で、前年度比8693億円・3.0%増の29兆9146億円、内訳は医療11兆4891億円(同2901億円・2.6%増)、介護2兆7592億円(同693億円・2.6%増)、福祉3兆9815億円(同2418億円・6.5%増)などとした。
消費税10%への引き上げが17年4月に延期されたことに伴い、「社会保障の充実」に充てられる消費税増収分は1.35兆円となるため、施策の優先順位を付けることで対応。「社会保障の充実」分の主な予算は次の通りとなる。
- 1) 医療・介護サービスの提供体制改革
「地域医療介護総合確保基金(医療分)=602億円」「地域医療介護総合確保基金(介護分)=483億円」「2015年度介護報酬改定における介護職員の処遇改善等=531億円」「在宅医療・介護連携、認知症施策の推進など地域支援事業の充実=118億円」
- 2) 医療保険・介護保険制度の改革
「国民健康保険等の低所得者保険料軽減措置の拡充=612億円」「国民健康保険への財政支援の拡充=1032億円」「被用者保険の拠出金に対する支援=109億円」「介護保険のI号保険料の低所得者軽減強化=110億円」
- 3) 難病・小児慢性特定疾病への対応
「難病・小児慢性特定疾病に係る公平かつ安定的な制度の確立=885億円」