2012年において日本人の平均寿命は男性79.94歳、女性86.41歳で、男性は過去最高となったことが、7月25日に発表された厚生労働省調査で分かった。女性の過去最高は09年の86.44歳。
世界の50ヵ国・地域と比べると、女性は1位、男性は5位。女性は2年ぶりに世界一へ返り咲いた。男性の1位はアイスランドの80.8歳だった。
11年は東日本大震災の影響で平均寿命が低下していたことと12年の自殺者数が減少したこともあり、前年からの伸びは男性0.50年、女性0.51年。
平均寿命とはその年生まれの0歳の子どもが何年生きられるかを予測した数値。12年生まれの子どもが、がん、心臓病、脳卒中の従来の三大死因で死亡する確率は、男性は5割を上回るが、女性は11年に続き下回った。なお、三大死因を克服すれば、男性で7.37歳、女性で6.17歳、平均寿命が延びると推測される。
厚労省の担当者は「医療技術の進歩などで三大死因の死亡率が減っているので、平均寿命はまだ延びる可能性がある」としている。