4月25日、厚生労働省は保険者による健診・保健指導の円滑な実施に関する検討会を約4年ぶりに再開。2008年度から始まった40歳以上の保険加入者に対する特定保険制度に先立ち検討を行っていた同会では、これまでの取り組み実績や政府の方針も踏まえ、より良い特定健診・保健指導の在り方などを検討していく。
会では「特定健診は、メタボリック健診に限定されてしまい、すべての健康面をカバーするというものではない。特定健診の枠組みを拡げ、より良い形にするための検討の場としてもらいたい」との要望や、若年層の未受診率が高いこと受け「単純に健診を無料化すれば良いものではないのだろうが、魅力ある健診項目、未受診者へ訪問、電話などで健診の案内をするなど、改善策を検討していきたい」との意見が出た。
今後は8月までにひと通りの議論を行い、2013年4月からの医療費適正化計画の第2期に合わせ、新たな特定健診、保健指導実施に反映する方向性が示された。