一戸建て住宅の侵入手段の1位は無締(むじ)まり(無施錠)※。ゴミ出しなどちょっとした外出や2階だからと安心して窓を開けっ放しにせずに、鍵を締める習慣を身につけましょう。また、玄関先はきれいに片づけ、庭木の手入れをきちんとして、スキのある印象を与えないようにしましょう。
※平成27年警察庁
表札に全員のフルネームを書いたり、名前を書いた子どもの自転車などを放置すると家族構成を知られてしまいます。また、子どもの帰宅時は誰もいなくても「ただいま」と声を出し、大人の不在を知られないようにしたり、洗濯物を外に干しっ放しにしないよう注意し、生活パターンを知られない工夫をしましょう。
ゴミ出しなど、ちょっとした外出でも施錠する習慣を。2階の窓は、部屋を離れるときや就寝時、カーテンを閉じているときなど、施錠を忘れることが多いので注意。また、窓やベランダへの足場になるものを置かないようにしましょう。
子どもだけでの留守番の際は、玄関ドアや窓をしっかり施錠し、エアコンで適温に。来客があってもドアを開けない、ナンバーディスプレイを確認して家族以外の電話に出ないなどのルールを決めておきましょう。
家族で留守にするときは、新聞や郵便物を止めておきます。夜になると自動であかりがつくタイマーや、固定電話への着信を携帯電話に転送できるサービスなどを利用して、留守を悟られないようにしましょう。ご近所にも声をかけておくと安心です。
災害の義援金・寄付金を語ったり、マイナンバー制度やオリンピックの開催など、新たな制度や社会の出来事に便乗した振り込め詐欺の被害が多く発生。公的な機関が、電話や訪問で寄付や募金を求めることはありません。不審な電話やメールなどがあった際は詐欺を疑い、一人で行動する前に、必ず家族や警察に相談をしましょう。
侵入犯の手口を知って、防犯対策を。大切なわが家を守りましょう。
一戸建てでの侵入口の1位は窓55.2%、2位はその他出入り口18.4%、3位は表出入り口17.1%(平成27年警察庁)。ドアからの侵入はピッキングや、バールなどでドア錠を破壊するこじ破り、窓では窓ガラスを破壊し、解錠して侵入するガラス破りなどの手口が多く、侵入に時間がかかると諦めるといわれます。破壊されにくい窓ガラスや2ロックのドアなどで防犯性を高め、大切なわが家を守りましょう。
外からの衝撃を受けても貫通までの時間がかかり、防犯性が強化。
侵入犯の多くは外から室内の様子をうかがって動きを見張り、ドアホンを押して、留守を確認してから忍び込むといわれます。また、事前に下見をして庭木など死角になるものがあるか、足場になるものがあるかなどをチェックします。防犯対策は、「人の目」「時間」「音」「光」をキーワードに、侵入犯が入りにくく隠れにくい、適度に見晴らしのよい外構計画や、音や光で侵入者を知らせるアイテムが効果的です。
外まわりは、侵入犯が身を隠す場所をつくらないようにします。
- 生垣は敷地内の様子を適度に見渡せる高さに。
- 隣地や道路との境界は透過性のあるフェンスや生垣を。
- カーゲートは透過性のあるグリルシャッターなどを。
時間がかかることで多くの侵入犯は犯行を諦めます。
- 施錠付きの門扉やカーゲートを設ける。
死角になる場所には砂利を敷いたり、がさがさと音が出る植栽を選びます。
- トゲのある植栽やツゲなど触れると音の出る植栽を選ぶ。
- 砂利を敷いて、人が歩くと音が出る工夫をする。
人目につきにくい場所には、侵入を知らせ、追い払う効果のあるセンサーライトやフラッシュライトが役立ちます。
- 人が近づくと光る防犯ポーチライトを設置。
- 門灯やガーデンライトを設置し、アプローチを明るく照らす。
侵入犯は、地域のゴミ捨て場の様子や、立ち話をしているかどうかなどの周辺環境もチェックしています。近所の人たちの連帯が強く、家族のようなつながりのある街では侵入犯罪が少ないといわれます。近隣同士でふだんからあいさつをし、見知らぬ人を見かけたら、「何かご用ですか」「どなたかお探しですか」と声をかけるるようにするなど、地域で協力して防犯に取り組みましょう。
2016年6月現在の情報となります。