[特別編]
訪れるゲストや帰宅したご家族を迎え入れる玄関は、いわば住まいの顔。
その空間には、住む人のこだわりや人柄が表れます。
今回はさまざまな工夫を凝らした6邸のお住まいをご紹介します。
明暗のコントラストで心惹きつける空間に
香川県のIさま邸を訪れる方は、玄関のドアを開けた瞬間にあっと驚かれるのだそう(写真A)。ガラスのリビングドア越しに1・2階を貫く吹き抜けが見え、さらに奥にはFIX窓から庭の風景や青空までも見通せます。北入り玄関でも暗さを感じさせない工夫には、ご夫妻のホスピタリティが感じられます。
千葉県のTさまは、贅沢なまでの広さのある、シンプルで開放的な玄関を希望されました(写真B)。外光を優しく取り込む地窓、刷毛目のきれいな塗り壁などによって、自然の心地良さが伝わってきます。
ミッドセンチュリー家具を美しく見せる家を建てられたのは大阪府のSさま(写真C)。玄関の土間には家具や趣味のバイクをディスプレイできる広さを確保されました。あえて玄関を暗めに計画することで、2階リビングへと続く階段やテラスの明るさが際立ち、期待感を抱かせるお住まいになっています。
来客へのおもてなしや、空間を分ける機能を重視
大勢のお客さまを迎えることを想定した愛知県のKさま邸は、二世帯が暮らすお住まいです(写真D)。奥行も間口も広い玄関は、上り框と折り下げ天井の描く横ラインを強調した、堂々たるデザインとなっています。正面には縦格子で抜け感をつくりつつ、広い空間を引き締めるアクセントを加えました。
間接照明の柔らかい光で満たされた玄関は、大阪府Tさま邸のもの(写真E)。床タイルの張り方一つにも住む人の美意識が表現された、クラシカルモダンスタイルのお住まいです。玄関から見て正面にはLDK空間が続き、左手の障子の奥にはまるで離れのような和室が設けられています。
大阪府のYさま邸は、ご夫妻が旅先で心惹かれた上質なホテルをイメージ(写真F)。玄関の開放感は圧倒的で、吹き抜けのトップライトから注ぐ自然光が、和紙の大壁に陰影を与えています。洗い出しの土間と御影石の通路を挟んで住空間を左右に分け、左にパブリックな和室、右にプライベートなLDKを設けられました。
暮らしに対するこだわりを玄関に表現できるのは、注文住宅を建築する醍醐味(だいごみ)の一つです。敷地条件やライフスタイルに合わせて、ご家族にふさわしい玄関を実現してください。
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2021年2月現在の情報となります。