お気に入りのわが家が、
実は泥棒に狙われやすい家だったとしたら?
空き巣や強盗に遭わないために、
今すぐできる防犯対策を始めましょう。
泥棒が入りたくない家を目指して対策を
泥棒対策で重要なのは、まずは泥棒の気持ちになってみて住まいを見直すことです。泥棒は必ず事前に下見を行います。その際に周囲の家と比べて、「入りやすそうだ」と思われないように対策をする必要があります。
泥棒が嫌う4要素は、「時間・光・音・人の目」です。侵入に時間がかかる家や、屋外照明が多い家、急な物音、人の往来が多い家は警戒し近づきたがりません。反対に、外から見て明らかに留守だと分かる家や、管理の行き届いていない家は格好の的に。郵便受けから郵便物があふれていれば、長期間不在にしていると思われ侵入されるリスクが高まります。長期で家を空ける場合は新聞や郵便物を一定期間止めておくのが良いでしょう。
近年はSNSにも注意が必要です。旅行先の様子を公開すると留守を泥棒に教えてしまうことになります。投稿は帰宅してからをおすすめします。また、カメラやスマートフォンの位置情報をオフにし、投稿した画像から住所などの情報を特定されないようにすることも重要です。リスクを十分に理解したうえで、気を付けて利用するのが良いでしょう。
人の力と防犯グッズを組み合わせて
どんなに精巧な防犯設備を取り入れても、セキュリティに100%安全はありません。防犯は被害に遭わないための保険ですから、費用をかけるのをためらう人もいるでしょう。しかし、大切なわが家を犯罪被害から守るためには、事前の対策が何より重要です。
犯罪抑止には人の力が特に大きな力を発揮します。家族で普段から防犯について話し合う場を設けたり、ご近所さんと挨拶し合う関係を築いたりといったコミュニケーションが、泥棒を遠ざける一番の対策になります。
近所とのコミュニケーションが難しい場合もあるでしょう。そこで、人の力が足りないところを補うのが防犯グッズです。便利で手軽な防犯グッズがたくさんあるので、これらを上手に組み合わせ、できる限り安全な住まいに近づけていきましょう。
あなたの家は大丈夫?
防犯度チェックポイント
家の周囲の環境は?
便利な地域=安全ではありません
人通りが多ければ安心というイメージがありますが、駅やコンビニエンスストア、公園が近い環境は泥棒にとっても逃げやすく、人混みに紛れやすいといった利点があります。便利な地域に住む場合は、住まいのセキュリティをしっかり高める必要があります。
家の管理は行き届いているか?
住人の気配を感じさせて
あふれた郵便受け、荒れたままのガーデニングなどは、人の出入りが少ない家だと思われ、泥棒に好まれやすくなります。定期的に手入れをして、人が頻繁に出入りする家だと印象付けましょう。
家の周りは明るいか?
音や光で威嚇して
開口部が薄暗い家は人目が届かず危険です。泥棒に対しては照明がぱっと点灯するだけでも威嚇になります。アラームやセンサーライトを設置して、泥棒を驚かせるのも一つの方法です。
侵入にかかる時間は?
5分~10分以上かかるような工夫を
泥棒は侵入に5分以上かかれば約7割が諦めるというデータがあります。さらに10分以上かかると約9割が諦めるそう。玄関に補助錠や電子錠をつける、窓に防犯フィルムを貼るなどして泥棒の侵入を防ぎましょう。
- ※ダイワハウスでは、1階のすべての窓に防犯合わせ複層ガラスが標準採用されており、防犯性をより強化しています。
- ※出典「警察庁 住まいる防犯110番」
近所とのコミュニケーションは?
互いを守る挨拶の習慣を
防犯上はできるだけご近所付き合いをしておくのがおすすめ。万が一の時に助け合えるよう、コミュニケーションをとっておきましょう。互いに顔見知りであれば、不審者がいればすぐ気付けます。「こんにちは」と声をかけるだけで犯行を諦める泥棒も多いです。
死角になる開口部はないか?
狙われやすい窓は見通し良く
開口部が道路側から死角になっていたら補助錠を増やすなどして対策を。新築の場合は、植木を葉の薄いものにする、塀の高さや種類を工夫するなどして、見通し良く設計するのがおすすめです。
- 開口部を強化しよう
- 玄関やベランダ、掃き出し窓などは泥棒の好む侵入経路。
便利な防犯グッズを使ってセキュリティーを強化しましょう。
■補助錠※
現在の窓の防犯性が心配な場合は、補助錠を追加するのも一つの方法。泥棒が外すのに時間がかかるよう施錠箇所を増やしましょう。
■ステッカー
「防犯カメラ作動中」などのステッカーは、実際にカメラがなくても「防犯意識の高い家だ」という印象を植え付け、効果があるとされています。
■センサーライト
人の気配に反応して点灯するセンサーライトを玄関や門扉に設置しましょう。ソーラータイプなら後付けも簡単です。
※ダイワハウスでは、自動ロック機構付きのクレセントと、指で押すだけで施錠できるサブロックを、標準でダブル装備しています。
アドバイス
京師美佳セキュア・アーキテクト
京師 美佳先生
防犯対策専門家で日本初の女性防犯アドバイザー、犯罪予知アナリストとしてテレビや雑誌など多数のメディアで活躍中。セキュリティ企業、防犯ガラスメーカーを経て2005年に独立。これまで受けた相談、診断は、4000件を超え、マンションや一戸建ての防犯のプロデュースや防犯診断などを行う。
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2020年11月現在の情報となります。