大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

環境配慮型商品/事例

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自社使用量相当の再生可能エネルギー発電の導入へ大和ハウスグループの 「DREAM Solar」事業

大和ハウスグループでは、「風」「太陽」「水」の有効活用をテーマに、自社未利用地をはじめ、自治体や各企業が保有する未利用地なども活用した風力発電・太陽光発電事業を進めています。
2015年度までに自社の電力使用量に相当する再生可能エネルギーの導入を目指し、創業以来培ってきた技術力を活かし、合計120MW(メガワット)の再生可能エネルギーによる発電事業に取り組みます。

再生可能エネルギー導入のあゆみ

当社グループでは、自然エネルギーの黎明期より、他社に先駆け地球にやさしいクリーンエネルギーである風力発電・太陽光発電システムの開発・導入を推進してきました。

2000年度、大型風力発電(600kW)の1号機をグループ会社が運営する「沖縄残波岬ロイヤルホテル」に設置したのを皮切りに、2005年度には10kW小型風力発電機「風流鯨(かぜながすくじら)」をメーカーと共同開発、太陽光発電についても、NEDO(※)のフィールドテストにいち早く参画し、全国の自社工場やショッピングセンター、ホテルなどで導入を進めてきました。

また、2007年2月には、愛媛県の佐田岬半島に風力発電所(1,000kW×9基)を建設し、自然エネルギーを利用した発電事業に本格参入。一般家庭約6,500世帯分の使用電力に相当する約30,000MWh/年の発電を行っています。同発電所は、2009年、地域の特性を活かした先進的かつ先導的な事例として、経済産業省とNEDO(※)が選定する『新エネ百選』に選ばれました。

※NEDO:独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合機構

大和ハウス工業 中部工場食堂棟(太陽光発電30kW)

佐田岬風力発電所(風力発電9MW)

DREAM Solar(ドリームソーラー) の展開を加速

2012年7月、低炭素社会の実現に向けて、再生可能エネルギーの固定価格買取制度がスタートし、全国各地で大規模な太陽光発電所の建設が活発化しています。

当社グループにおいても、これまでの建築技術の蓄積に加え、大規模発電所の運営ノウハウも活かし、自社施設の屋根や未利用地において、建設から運営管理までを当社グループが一貫してワンストップで手掛けるメガソーラー事業「DREAM(※) Solar」の展開を加速しています。

「DREAM Solar」の展開にあたっては、2015年度までに、当社が使用する電力相当分の再生可能エネルギーによる発電を目指し、グループを挙げて実施可能な未利用地をピックアップ。風力発電・太陽光発電合わせて合計120MWの導入計画を策定し、建設・運営を進めています。

※D:Daiwa House Group(大和ハウスグループ)、R:Renewable(再生可能)、E:Energy(エネルギー)、A:Asset(資産)、M:Management(管理)

DREAM Solarの展開状況

DREAM Solarの詳細な展開状況はこちら

大和ハウスグループの一貫管理体制

担当者の声

2012年7月に太陽光発電の固定価格買取制度がスタートして以来、遊休地や工場の屋根などの未利用スペースを活用したメガソーラー事業を推進してきました。建物建設による収益化が困難だった資産を、太陽光発電により事業化することで、地球環境に貢献しながら企業価値の向上にもつなげたいと考えています。
今後も、従前より戸建住宅等にソーラーパネルを搭載してきた経験と、土木建築のノウハウ、風力発電所の運営実績を活かして、再生可能エネルギーによる発電事業のさらなる普及を目指します。

大和ハウス工業(株)
経営企画部 事業企画推進グループ 上席主任
園部 恵武

事例紹介

DREAM Solar 恵庭(えにわ) ~自社の工場跡地を活用~

2013年4月に発電を開始した「DREAM Solar 恵庭」は、当社グループが北海道で初めて手がけたメガソーラー事業であり、当社が所有する北海道恵庭市の旧札幌工場跡地を利用した総出力1.8MW(メガワット)の大規模太陽光発電所です。

「DREAM Solar」では、調査・計画から建設、運営・管理までのグループ一貫体制を基本としており、本プロジェクトでは、大和ハウス工業がメガソーラーを建設し、グループの大和エネルギーに対してメガソーラーを賃貸。大和エネルギーが発電事業者としてメガソーラーの運営管理を行い、日中発電した全電力を電力会社へ売電しています。

積雪の多い地域のため、基礎の高さや太陽光パネルの設置角度を工夫するなど、これまでの運営ノウハウを活かして発電効率の向上を図りました。

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DREAM Solar 恵庭

担当者の声

「DREAM Solar 恵庭」の敷地には、2008年まで当社の札幌工場があり、北海道向け住宅商品の生産を行なっていました。東北工場に生産機能を集約して以降は、その一部を物流センター等として運用していましたが、残りの広大な敷地は未利用のままとなっており活用方法を検討していました。
今回のメガソーラー事業では、資産の有効活用を図るとともに、東日本大震災以後、慢性的に電力不足となっている北海道内における電力供給を通じて、地域社会に貢献していきたいと考えています。

大和ハウス工業(株)
プロパティマネジメント室 PM推進グループ グループ長
西本 良一

DREAM Solar 三郷(みさと) ~自社物流施設の屋根を活用~

当社では、物流施設の設計・施工に留まらず、お客さまの様々なニーズに対応する物流施設ソリューション「Dプロジェクト」を展開し、2002年以降全国100施設以上を手がけてきました。物流施設は、大規模なものになると屋根面積が数万㎡にも及び、そこに太陽光発電パネルを設置すれば非常に大きな発電が可能です。そこで、全国で保有・運営するこうした物流施設の屋根を活用し、「DREAM Solar」を展開しています。

2013年8月に竣工した「DPL(※1)三郷」は、三郷ICに隣接した当社初のマルチテナント型物流施設です。建設にあたっては、CASBEE(※2) Sランクを取得するなど、最大限環境に配慮した施設としています。11月には、空いていた屋根面を利用して総出力1.0MW(メガワット)の太陽光発電システムを設置、「DREAM Solar 三郷」としてメガソーラー事業を開始しました。

  1. ※1 ディープロジェクト・ロジスティクス:「Dプロジェクト」によって開発する物流施設のブランド名称
  2. ※2 建築環境総合性能評価システム(S、A、B+、B-、Cの5段階評価)

「DPL三郷」外観

DREAM Solar 三郷

担当者の声

「DPL 三郷」の設備設計からご入居されるテナント様の工事、そして今回のメガソーラー建設まで担当した鳴川です。建築設計を担当した黒川とともに、環境に配慮した物流施設のあり方について議論を重ね、メガソーラーにおいてもできるだけ大容量かつ高効率な発電システムとなるよう、太陽電池モジュールやパワーコンディショナーの組み合わせを検討しました。
今後も、今回の経験・ノウハウを活かして、物流施設における再生可能エネルギーの普及を進めていきたいと思います。

大和ハウス工業(株)東京本店 建築事業部設計部 主任 黒川 勝史(右)
大和ハウス工業(株)東京本店 東京設備技術部 主任 鳴川 喜友(左)

DREAM Solar 福岡宮若 ~土地オーナー様の未利用地を活用~

自社未利用地や自社施設の屋根を中心に取り組んできた「DREAM Solar」のさらなる拡大を目指し、自治体や各企業が保有する未利用地などを活用したプロジェクトにも取り組んでいます。

2013年6月、福岡県宮若市の旧貝島炭鉱跡地(約300,000m²)に大和ハウスグループとしては最大規模の総出力19.5MW(メガワット)(1号発電所:16.0MW、2号発電所:1.9MW、3号発電所:1.5MW)の大規模太陽光発電所を建設し、2013年10月より、発電事業を開始しました。当メガソーラーは、九州地方では7番目、福岡県では3番目の規模となります。(2013年3月現在、大和エネルギー調べ)

本プロジェクトでは、リース会社が土地オーナー様から事業用地を賃借し、大和ハウス工業が事業用地の賃借者であるリース会社よりメガソーラーの建設工事を請負。大和エネルギーがメガソーラーをリース会社より賃借し、発電事業者としてメガソーラーの運営管理を行い、日中発電した全電力を電力会社へ売電しています。

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DREAM Solar 福岡宮若 完成イメージ

担当者の声

これまで多数のメガソーラーの建設・運営に携わってきましたが、「DREAM Solar 福岡宮若」は、Ⅲ期合計で19.5MWと規模が大きく、企画から2年がかりで着手に至った点も含め、非常に思い入れの強いプロジェクトです。
ここでは、大和ハウス工業の建築事業で培った土地活用の企画力が最大に発揮され、また土地の賃貸や太陽光発電所の所有をリース会社と連携するなど、土地オーナー様、事業者ともにWin-Winとなる事業スキームを構築しました。今後も、大和ハウスグループ一丸となって様々な事業手法に挑戦することで、再生可能エネルギー事業の拡大を図り社会に貢献していきます。

大和エネルギー(株)
新エネルギー事業部 リーダー
足立 義輝

DREAM Solar 和歌山市 ~自治体の未利用地を活用~

2013年10月に和歌山市と事業協定書を締結した「DREAM Solar 和歌山市」では、関西国際空港土砂採取事業跡地(約358,000㎡、甲子園球場の約9倍)を市より借り受け、グループ最大となる総出力約20MW(メガワット)のメガソーラーを建設・運営します。

本プロジェクトでは、グループの大和リースが発電事業者となり、大和ハウス工業が設計・施工を担当、ダイワサービスが施設管理を担当するなど、グループ連携による新しい一貫管理体制を構築しました。着工は2014年6月、竣工は2016年3月を予定しています。

また、メガソーラーを建設・運営するだけでなく、売電金額の3%を和歌山市内の公園・緑地整備やLED街路灯の設置など、地球温暖化対策に充当したり、発電所内に見学スペースを設け、小中学生向けの環境学習授業等にも役立てます。さらに、非常用電源としても活用できる可搬型リチウムイオン蓄電システムを市内の施設に寄付するなど、地域貢献にも力を入れていく予定です。

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DREAM Solar 和歌山市 完成イメージ

担当者の声

「DREAM Solar 和歌山市」は、グループでも最大規模となる20MWのメガソーラーです。当社では、これほど大型のメガソーラー事業は経験がありませんでしたが、大和ハウス工業やダイワサービスなどのグループ会社の全面的な協力を得て、和歌山市との協定書締結に至りました。施設が完成し売電を開始するまで約2年と長いですが、この間も官民協力して地域にしっかり貢献できるプロジェクトにしていきたいと思います。
今後は、今回のプロジェクトを一過性のものとせず、この経験と技術を活かして、再生可能エネルギー事業のさらなる発展に繋げていきたいと思います。

大和リース(株) 大阪本店
環境緑化営業所 課長代理
柴 勝

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