十和田市現代美術館
街とアートが融合!夜も行きたい注目スポット
十和田湖や奥入瀬渓流など、豊かな自然に恵まれた青森県十和田市。軍馬の産地だったことから駒街道と呼ばれ、桜並木の美しい官庁街に今年(2008年当時)、十和田市現代美術館が誕生した。国の出向機関の統廃合によって目立つようになった空地を、見事に活用したのだ。
国内外で活躍する21人のアーティストが、美術館のために作品を制作。街とアートが一体となった美術館で、個性を放つ。
六角形のトンネルに入り、光と音でスピリチュアルな瞑想の世界を体験し、アザラシが顔を出す天井裏を覗けば、まるで作品の中に入り込んだ錯覚にとらわれる。ガラス張りの展示室に佇めば、ここが美術館なのか街なのか一瞬わからなくなる。
野外作品も数多く、朝は散歩の途中、昼はカフェで休みながら、夜は風景を変貌させる光のかけらを見つめて……と、一日中心地よいアートの感動に包まれる、新世代の美術館だ。
※隣接する広場にさらなる野外彫刻を設置し、2010年春に「Arts Towada」がグランドオープンした。
南部裂織のイメージでカフェの床に広がる花模様
(マイケル・リン/韓国)
rakra2008年9月号掲載
2008年8月頃撮影
十和田市現代美術館
青森県十和田市西二番町10-9
TEL 0176-20-1127
開館時間/9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日/月曜(月曜が祝日にあたる場合は翌日)
入館料/一般500円、高校生以下無料(団体割引あり)
※特別展、イベントなど別途料金がかかる場合あり
http://www.city.towada.lg.jp/artstowada/
ロイヤルシティ八幡平リゾートより約120km
ビルの谷間に現れたユーモラスな仕草の彫刻(森北伸/日本)
人型彫刻が肩車をするように放射状に吊るされたシャンデリアのような作品(スゥ・ドーホー/韓国)
六角形のトンネルに入ると光と音によって瞑想空間へとトリップ(アナ・アウラ・アラエズ/スペイン)
隙間のような空間に点在するネズミ科の動物マーモット(山極満博/日本)