江戸川橋エリアは東京メトロ有楽町線「江戸川橋」駅周辺に位置しています。有楽町線は、ベイエリアの「新木場」駅から都心を縦断し「和光市」駅に向かう便利な路線で、沿線には「豊洲」駅や「有楽町」駅、「池袋」駅などもあります。「江戸川橋」駅の南には、かつての花街を思わせる路地や老舗の料亭などが残る神楽坂があります。
落ち着いた環境が魅力の都心の住宅地
趣ある街並みは歴史を感じられるスポットで、休日には多くの人々が散策を楽しんでいます。江戸川橋エリアから神楽坂までは、歩いても行くことができるので、思い立った時に気軽に訪れることができるのが魅力です。また、周辺には早稲田や小日向など文教地区があり、多くの学生が学ぶ学術的な雰囲気を感じることもできます。
江戸川橋エリアは、そんな個性あふれる街に囲まれながらも、独自の住環境を保ち続けています。エリアを東西に流れる神田川沿いの桜並木では、春には見事な風景を楽しむことができるほか、「江戸川公園」や「ホテル椿山荘東京」など緑に親しめるスポットも多い、都心にありながら落ち着いた環境の街といえるでしょう。
街の発展は神田川、そして出版・印刷と共に
神田川はかつて、神田上水を経て江戸に水を送るという重要な役割も持っていました。早稲田から飯田橋付近の神田川は、江戸川とも呼ばれ、江戸の街の名が付けられていたことにも、この川の重要性を感じることができます。「江戸川橋」駅や「江戸川公園」などの名称も、この神田川の別名が由来で、このエリアにおける神田川の存在の大きさが伺えます。
神田川をはじめ音羽川など豊かな水に恵まれていた江戸川橋エリアでは、江戸時代から紙すきが盛んに行われ、明治時代には多くの和紙業者が軒を連ねていました。明治以降には、紙を使った産業として印刷工場もこの地に進出してきます。1876(明治9)年に創業した秀英舎(現・大日本印刷)の印刷工場が操業を始めたのち、博文館印刷工場(現・共同印刷)の工場も誕生しました。さらに、印刷工場の近くという利点を生かして、周辺には講談社や新潮社など出版社も集まってくるようになります。その後も凸版印刷など、多くの企業が進出し、江戸川橋エリアは出版・印刷の街として発展を遂げました。
- 落ち着いた環境が魅力の都心の住宅地
- 江戸川公園
- ホテル椿山荘東京
- トッパン小石川ビル
こだわりの人々が集う、こだわりのお店。
話題の施設も続々オープン
現在でも、江戸川橋エリアがある新宿区と文京区では、就業人口のうち出版・印刷業が占める割合が高く、とくに新宿区では、区内の製造業の実に6割弱が出版・印刷業になっています。(※総務省統計局「平成24年経済センサス活動調査報告」)こうした背景からクリエイティブな職業に就く人も多く、2010(平成22)年のデータでは、文京区の就業者のうち1000人に24人は「文芸家、記者、編集者」で、23区中第1位を誇ります。(※小口達也著「東京23区データでわかる区の実力」)
最新の情報を扱う出版・印刷業が盛んなこともあり、江戸川橋エリアには感度が高い人々も多く、こだわりを持つおしゃれなお店も増えてきました。例えば、「NemaruCafe(ネマルカフェ)」は産地直送の野菜と手作りにこだわったカフェ、
「music Art & Okinawa CanColor cafe(カンカラーカフェ)」は製本工場跡を利用した沖縄料理店で感度が高い人々に人気のお店です。また、日本のフランスパン発祥のお店として知られる「関口フランスパン パティスリーダノワーズ店」や、リストランテ「ラ・バリック トウキョウ」など、知る人ぞ知る名店が点在しているのも江戸川橋エリアの魅力でしょう。
近年はアートの街という性格も持つようになりました。江戸川橋エリアには、「Hiromart Gallery(ヒロマートギャラリー)」や「Gallery NIW(ギャラリーニウ)」、「絵空箱」などの多くのギャラリーをはじめ、イベントやワープショップの場として使えるコミュニティスペース「我楽田(ガラクタ)工房」などアートや文化に関連する施設が集まり、新進のクリエーターの活躍の場となっています。2014(平成26)年には、新潮社の倉庫をリノベーションしたキュレーションストア「la kagu(ラカグ)」もオープンし、話題になりました。
- music Art & Okinawa CanColor cafe
- ラ・バリック・トウキョウ
- 我楽田工房
魅力あふれる街、江戸川橋エリアで楽しむ MY LIFESTYLE
山手線内側にあるという地の利を生かし、高い利便性を享受できる江戸川橋エリアは、江戸時代から続く「印刷・出版」の伝統に、感度の高いクリエイティブな人々が生み出す新たな文化が加わり、さらに魅力あふれる街へと進化をとげつつあります。神田川周辺は自然豊かで、こだわりを持ったライフスタイルを楽しめる街といえるでしょう。
江戸川橋の街並み