- 芦刈 創一Ashikari Sohichi
- 光を意識し、ガラスを用いた住まいづくりを得意とする自称「ガラスの魔術師」。ハウジングマイスターとして積み重ねてきた経験とノウハウを活かし、現場での知識共有を通じた後輩指導にも力を注ぐ。大学時代は馬術部に所属。家族は妻と、小学生の娘が2人。
細部の美しさが全体の美をつくる
「God is in the details(神は細部に宿る)」。20世紀建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエの言葉です。ディテールを疎かにしては、建物全体の美しさを構築することはできません。反対に、細部の論理を維持することで、全体の論理が機能するのです。ディテールを整え、無駄なラインを省いたシンプルな矩形を描いていくことによって、美しい「面」をデザインするのが私のスタイルです。
ガラス素材のアドバンテージを活かす
ガラスという素材のもつ特長を活かした住宅デザインは、私の得意分野の一つです。他の建材と比較すると、汚れやすく断熱性が低いといったイメージが先行しがちですが、それを補って余りあるメリットがあるのです。自然の光や外の景観を住宅内部へ取り込める透明感は、ガラスならではのもの。反対に、飾り棚の棚板などに用いれば、ガラス自身の存在感は消え、他の素材が引き立ちます。主役にも影の存在にもなりうるガラスの妙味をお伝えしていきたいと思います。
熱い思いが良い住まいをつくる
良い住まいづくりに定石はありません。ご要望はまさに十人十色ですから、標準的な「かたち」に固執することなく、住まい手とともに世界に一つの「かたち」をつくり上げていきたいと考えています。小さな敷地でも、予算が限られていても、お客さまと設計士の熱意によって良い家ができ上がるものです。この上ないやりがいを感じるのは、熱い思いで住まいづくりに取り組むお客さまと、本気で向かい合ってお仕事をさせていただくこと。私という人間に信頼をお寄せいただき、任せて良かったというお言葉をいただく時、「設計士は最高の仕事だ」と心から思います。
※プロフィール等の情報は、原稿作成時のものです。