CASE6
福利厚生の充実と自家消費型太陽光発電システムの実証実験、住みやすさと快適性を追求した独身寮。
京都西寮
建設地 | 京都府向日市 |
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建物用途 | 共同住宅(独身寮) |
敷地面積 | 1,924.43m²(582.14坪) |
延床面積 | 3,657.11m²(1,106.28坪) |
竣工 | 平成29年12月 |
建物概要 | RC造 6階建て |
京都北寮
建設地 | 京都府京都市 |
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建物用途 | 共同住宅(独身寮) |
敷地面積 | 1,482.57m²(448.48坪) |
延床面積 | 3,864.11m²(1,169.10坪) |
竣工 | 平成30年2月 |
建物概要 | RC造 6階建て |
鉛蓄電池やリチウムイオン電池など、『電池』をキーデバイスとして事業展開されているのが株式会社 GSユアサ様。国内はもとより海外においても、高性能・高品質な電池を生産。なかでもリチウムイオン電池においては、車載用のみならず有人潜水調査船用や人工衛星、ロケット用といった特殊用途の電池や電源の分野でも多くの実績を上げておられます。
GSユアサ様では、本社からほど近い京都市下京区にある独身寮(京都北寮)の老朽化が進んでいることを受け、かねてより建て替えを検討されていました。しかし、入居している社員の仮住まい先の手配が思うように進まず、計画は一時中断。そんな折、京都府向日市にあった関連会社の工場売却に伴い建設用地を確保することができたため、再び独身寮の整備計画が進行することとなりました。
計画は、まず確保した土地に既存の京都北寮と同規模の独身寮を建築。そこへ入居者が転居し、さらに京都北寮は解体・建て替えを行うという流れです。新たな独身寮は、耐震性能はもちろんのこと、省エネ、騒音対策など各種仕様において非常に高いグレードが追求されました。この向日市の新独身寮(京都西寮)の建設にあたっては、5社の設計コンペ提案の中から選ばれた大和ハウス工業が設計~施工を担当し、6階建て・全95室の建物が平成29年1月に完成しました。
京都西寮の完成後、入居者が転居完了したことを受け、既存の京都北寮の建て替え計画が再開しました。新しい京都北寮も京都西寮と同様の規模・仕様で、同じく5社のコンペで競われ、大和ハウス工業の提案を採用いただき、平成30年2月に完成となりました。
GSユアサ様の新たな2棟の独身寮は、同社製の「蓄電池付太陽光発電設備(自家消費型エネルギー太陽光発電システム)を導入されています。蓄電システムを備え、再生可能エネルギーの有効活用や災害時の電力を確保。平常時には、朝・夕の電力ピーク抑制によりコスト低減が可能です。実証試験も行われ、平日晴天時の自家消費率※が約3割改善。今後さまざまな製品やシステムの開発に役立てていかれる予定です。
※太陽光発電で発電した総電力のうち、施設内で消費した電力量の割合。
京都西寮
京都北寮
企業を支える社員たちが安全・安心、そして快適に暮らせる住まいです。
株式会社 GSユアサ
上席理事/産業電池電源事業部 副事業部長
山口 雅英様
私たちGSユアサには、前身である旧日本電池と旧ユアサ コーポレーションがそれぞれに積み重ねてきた100年の歴史があり、いわば200年分の努力をもとに培ってきた技術、ノウハウなどが受け継がれています。こうした技術やノウハウをさらに先の100年へと考えたとき、大切なのはやはり“人”です。
ですから、老朽化した京都北寮の建て替えを計画した際、真っ先にテーマとして掲げたのが『社員の命を守る災害に強い住まい』。まず、耐震性など建物自体の構造にはこだわりました。また、当社が開発した「蓄電池付太陽光発電設備(自家消費型太陽光発電システム)を導入したのも、大規模災害時における電力インフラの断絶を想定したためです。蓄電池を備え、再生可能エネルギーの有効活用や災害時の電力を確保。平常時には、朝・夕の電力ピーク抑制(ピークカット)により、電力コストの低減が可能です。
さらに、実証試験も行い、平日晴天時の自家消費率が約3割改善することも分かりました。今後は、IOT、AI、気象予測などを用いた最適制御や蓄電池コストの低減などにも取り組んでいく予定です。
今回、2棟とも建設を大和ハウスさんにお願いしたのですが、プライバシーを考慮した独立型の居室構成やフロアごとのセキュリティ管理など、入居者のことを第一に考えた仕上がりには、とても感心しました。また、居住スペースのみならず共有部にコミュニケーションスペースを設けるなど、“住みやすさや快適さ”においても随所に工夫が凝らされており、社員一同とても満足しています。