空気中に漂うハウスダストは体に悪影響を及ぼす原因にもなります。
わが家からハウスダストを減らして、気持ち良く暮らしましょう。
POINT❶ 発生原因を減らし、外から持ち込まない
ハウスダストを減らすためには、カーテンをブラインドに変えるなど繊維ボコリの発生原因となる布製品を減らすのも一案。また、帰宅時は玄関の外で靴についた土や砂を落とし、コート掛けを室外に設けるなどして、花粉などを室内へ持ち込まないようにしましょう。
POINT❷ こまめな掃除と換気でホコリをためこまない
高温多湿な環境を好み、ホコリをエサに発生するカビや繁殖するダニ。こまめな掃除でホコリを取り除き、クローゼットなども定期的に換気をして、アレルギーの原因となるハウスダストの発生を防ぎましょう。
ハウスダストとは?
家の中のホコリの中でも、目に見えにくい1mm以下のものをハウスダストといいます。室内で発生する繊維ボコリや食品くず、ダニの死骸やフン、カビ、屋外から入ってくる土や砂、花粉などさまざまな物質が含まれ、春先には中国大陸から渡ってくる黄砂も。ハウスダストは非常に軽いため、人の動きなどで舞い上がりやすく、空気中に浮遊しています。そのため吸い込みやすく、ぜんそくや皮膚炎などのアレルギー疾患を引き起こす原因にもなります。
ハウスダストがたまりやすい場所
ハウスダストに含まれる物質でいちばん多いのが繊維。家の中では、布団がある寝室や衣類を脱ぎ着する脱衣室などが繊維ボコリがたまりやすい場所です。また、繊維ボコリは静電気によってほかのハウスダストと結びつき、空気の流れによって移動します。室内では部屋の四隅や家具の後ろにたまりやすく、静電気を発生しやすい電化製品や照明カバーなどにも付着します。
春先は花粉を持ち込まない
春先に多く発症する花粉症などアレルギーの原因となる花粉。人の衣類や髪などに付着して屋外から持ち込まれます。帰宅後は玄関の外で全身を払ってから室内に入る、洗濯物は外に干さずに乾燥機を利用するなどして、室内に入れないことが肝心。窓を開けての換気は花粉の飛散が少ない早朝か夜間に行います。室内に入り込み、空気中を浮遊する花粉には、空気清浄機の活用が有効です。
こまめな掃除と換気でダニを撃退
フンや死骸がアレルギーの原因となるチリダニ類。寝具やカーペットにすみつき、皮脂やフケなどをエサに繁殖を繰り返します。こまめな掃除と換気で、ダニを繁殖させない環境をつくりましょう。布団のお手入れは、掃除機で表面に近い部分のフンや死骸を取り除くことができますが、奥までは取り切れないので、丸洗いするのがおすすめです。
エアコン内で発生するカビに注意
適度な湿気と温度、そしてエサとなるホコリがたまりやすいエアコン内部は、カビの繁殖に好環境。エアコン内に発生したカビは、運転時に風に乗って、室内に広くまき散らされます。エアコンから嫌なニオイがしてきたら要注意です。内部の掃除は専門業者等に相談を。
舞い上げないように掃除する
人が動き回る日中には、ハウスダストは空気中を舞っているので、朝一番や帰宅後の床に落下しているタイミングで行うのが効果的。いきなり掃除機をかけると排気で舞い上がってしまうので、まずはフロアワイパーで除去します。ホコリは上から下へと落ちるので、部屋全体を掃除するときは、照明器具→壁・家具→床のように上から順に行います。