最近は高級食パンの専門店も増え、
よりおいしく食パンを食べたいというニーズも高まっています。
朝食の定番であるトーストを家庭でもっとおいしく楽しむ方法を、
料理家の志賀直子さんに教えていただきました。
忙しい朝には、食パンに野菜や卵などをのせて焼くトーストがおすすめです。サラダや目玉焼きなどを別に用意する手間がなく、チーズやハムなど具を変えると、毎日でも飽きずに食べられます。休日には、カリッと焼いたトーストにフレッシュ野菜や生ハムをのせてドレッシングをかけたオープンサンドで、ちょっと優雅なカフェ風ブランチを。
フルーツをのせた甘いトーストなど、アイデア次第でおいしさが広がるアレンジトーストを、皆さんもぜひ楽しんでください。
キャベツの巣ごもり卵トースト
◆材料(1人分)
- 食パン(6枚切り)…1枚
- キャベツ…1枚(50g)
- マヨネーズ…大さじ1
- 卵…1個
- 塩、こしょう
◆作り方
- ①キャベツをせん切りにし、マヨネーズを混ぜる。
- ②食パンに①をのせ、真ん中をくぼませ、卵を割り入れる。塩、こしょうをふる。
- ③②をオーブントレーにのせ、卵が半熟状になるまで、オーブントースターで約10~12分焼く。焦げそうになったらアルミホイルをかぶせる。
フレッシュサラダのオープンサンド
◆材料(1人分)
- 食パン(6枚切り)…1枚
- ハーブバター…適量※
- 具[ベビーリーフ、ミニトマト(半分に切る)、生ハム、玉ねぎの薄切り各適量]
- A[塩、こしょう、オリーブオイル、レモン汁各適量]
◆作り方
- 食パンをトーストして、ハーブバターを適量塗る。具をのせ、Aをかける。
※ハーブバターの作り方(作りやすい分量)
室温に戻したバター50gに、ハーブ(バジル、パセリ、ローズマリーなど)のみじん切り大さじ1を混ぜ、ラップで棒状に包んで冷蔵庫で30分以上冷やし固める。
ハーブバターは、魚や肉のグリル、野菜のソテーなどにも使える。冷凍庫で約1カ月保存可能。
おやつにもなる甘いトースト
お好みのフルーツをのせ、はちみつをかけると、おやつにもなるスイーツ風トーストに。チーズの塩気と、くるみの食感がアクセント。
バナナとピーチのトースト
◆材料(1人分)
- 食パン(8枚切り)…1枚
- バナナ…1/2本
- 黄桃(缶詰)…20g
- バター…適量
- はちみつ・溶けるチーズ・くるみ…各適量
◆作り方
- ①バナナは幅5mmの輪切りにする。黄桃は食べやすい大きさに切る。
- ②食パンにバターを塗り、①を並べる。
- ③②にはちみつをかけ、チーズとくるみを散らし、オーブントースターで5分ほど焼く。
ふんわりフレンチトーストが
バーションアップ!
定番フレンチトーストもちょっと工夫。甘さ控えめに焼いて、いちごを使ったフレッシュソースをたっぷりかけていただきます。
フレンチトーストいちごソースがけ
◆材料(2人分)
- 食パン(8枚切り)…2枚
- 卵…1個
- A[牛乳120cc、砂糖小さじ2]
- バター…20g
- いちごソース[いちご200g、砂糖50g、レモン汁小さじ1]
◆作り方
- ①いちごソースを作る。いちごを半分に切り、耐熱容器に入れ、砂糖、レモン汁を絡め、15分ほどおく。ラップをかけ、電子レンジ(600w)で2分加熱し、よく混ぜ合わせ、再度1分加熱しそのまま冷ます。
- ②卵を溶きほぐし、Aを混ぜ、食パンを15分ほど浸す。
- ③フライパンを熱し、バターを溶かして中火で②を両面、焼き色がつくまで焼く。
- ④器に盛り、①をかける。
トーストのおいしい焼き方!
いつもの食パンも、一手間かけるだけで、ワンランク上のトーストに。
外はサクッ、中はふんわり
おいしく焼き上げるためには、高温かつ短時間で焼き、食パンから水分を逃さないことが大切。トースターの場合は、一番高いワット数に設定して予熱で庫内を十分に温め、食パンを入れて焼きます。このとき庫内に霧吹きで水を吹きかけると乾燥を防げます。冷凍保存したパンの場合は、パンの表面を少量の水で湿らせてから焼くとよいでしょう。
バタートーストをおいしく
食パンの厚みの半分ぐらいまで格子状に切り込みを入れます。そして上記の要領でほんのり焼き色がつくまで焼き、バターを塗ります。再びこんがり色づくまで焼き、バターを二度塗りします。パンの中までバターが染み込んでリッチな味わいに。
フライパンで手早く焼く
オーブントースターより短時間で焼き上がるフライパンもおすすめ。まず、フライパンにバターを入れて中火~弱火にかけ、バターが溶け始めたら、食パンを入れて焼きます。こんがり色づいたら、裏返してもう片面も焼きます。冷凍保存したパンも同様。バターを塗る手間も省けます。ただし、焦がさないよう火加減に注意しましょう。
志賀 直子さん
料理家。雑誌や広告の分野で活躍。ジャンルを問わず、おしゃれでアイデアいっぱいのレシピは作りやすいと好評。栄養専門学校でも学び、体に優しい料理にもこだわる。兵庫県神戸市在住。