![[住まいかた暮らしかた]和を楽しむ、豊かな暮らし](images/comfortableLife/title.jpg)
四季のある日本では、季節の花を愛で、旬の食材を味わい、歳時の行事を大切に暮らしてきました。伝統的な日本の住まいでは屋外と室内がゆるやかにつながり、光や風、香りなど四季の移ろいを五感で楽しみ、自然を身近に感じられます。自然に寄り添い丁寧に暮らす、そんな暮らし方を見直してみませんか。
畳の上に座って過ごす和室では、目線が低くなり、天井が高く開放的に感じられます。洋室にも低めのテーブルやソファなどを選ぶことで重心が下がり、くつろいだ雰囲気が生まれます。また、インテリアにも和室で使われる木や土、和紙など、自然素材を取り入れることで、温かみのある空間が演出できます。
日本のお茶は緑茶を中心とした独自の文化。5月上旬の八十八夜の頃から6月には、新茶が出回り、この時期ならではのみずみずしい香りが楽しめます。丁寧に入れた旬のお茶でおもてなしを。
洋室の場合は置き畳やラグを敷き、座椅子を置いて、床座で過ごしてみましょう。目線を低くすることで、リラックス感が増します。い草や麻など肌触りがさらりとした素材を選ぶと、涼やかに過ごせます。
棚の上などに小さなディスプレイコーナーを。花や節句にちなんだ小物を飾り、床の間のように季節感を演出しましょう。
例えば扇子にも使われる白檀（びゃくだん）の香りは、「涼を取る」といわれるさわやかな香り。スティック、渦巻き、コーン型などのお香なら、季節や気分に応じた和の香りが手軽に楽しめます。
提灯（ちょうちん）や行灯（あんどん）のあかりは温かみがあり、気持ちが安らぎます。和紙を通した優しいあかりを取り入れて、心落ち着く時間を過ごしましょう。
現代の暮らしに合わせて、和の建具や畳の素材、機能性、デザインも多彩に進化しています。
洋室にも和室のよさを取り入れて心地よく暮らせる空間をつくりましょう。
洋室にもちょっとしたタタミコーナーがあれば、家族だんらんや家事、おもてなしスペースとしても活用できます。また、手軽に畳スペースがつくれる置き畳もあります。最近では、縁のない正方形の琉球畳が、シンプルでモダンなインテリアになじみやすいと人気。従来のい草のほか、和紙を使用した畳もあります。撥水性があり、変色・退色に強く、カビやダニが発生しにくいなど機能性に優れ、カラーバリエーションも豊富です。
床をアップさせたタタミコーナー。下に収納を設けてスペースを有効活用。座面に腰をかけることもできる。
襖（ふすま）や障子などの和の建具は、空間をゆるやかに仕切ったり、開放したりできるフレキシブルさが魅力。洋室のドアのように遮音性はないかわりに、家族の気配を感じられ、障子は外からの光をやわらかに取り込むことができます。そんな特長を生かして洋室にも、隣室や廊下との間仕切りなどに取り入れると、新たな空間が生まれます。シンプルなデザインを選ぶと、洋風のインテリアにもすっきりなじみます。
隣室との間仕切りに、ナチュラルなインテリアとも合うシンプルなデザインの障子。
手軽に畳スペースがつくれる置き畳。
モノトーンの畳を用いた、スタイリッシュな空間。
モダンな和空間を演出する襖。洋室とも一体感のあるコーディネートが可能。
縁側や軒下、通り庭…。日本の古きよき家屋には、内と外、部屋と部屋の境界を曖昧につなぐ「縁」が数多くあり、人と人、人と自然がゆるやかにつながっていました。ダイワハウスではそんな日本家屋の多彩な工夫と現代の技術を融合させ、自然と寄り添う空間を実現。懐かしくも新しい、そして心地よい和の暮らしを提案しています。
日本家屋の多彩な工夫と大空間・大開口の技術を融合させて実現した自然と寄り添う空間「和のグランリビング」。上部が開放された「オープン欄間障子」で空間をゆるやかに仕切ることができる。
2018年3月現在の情報となります。
