家をきれいに保つには掃除が欠かせません。しかし共働きや子育て中のご家庭にとって、なかなか時間をかけられないというのが実情です。そこで、使ったついでに掃除する「ついでおそうじ」を取り入れてみましょう。特に水まわりの汚れやキッチンの油汚れは放置すると、頑固な汚れになり落としにくくなります。例えば、「風呂から上がるついでに、壁に飛んだ石けんカスをシャワーで洗い流す」、「調理後のコンロまわりに飛び散った油や煮汁などを拭く」。掃除したと意識しないほどの手軽さで汚れに対処でき、時間と手間をかけて掃除をする回数が減らせます。
家の中の汚れは、主に水まわりの汚れとホコリです。ある程度汚れがたまった所は、普段の掃除できれいにしましょう。リビングやダイニングなどは、毎朝、モップで床に積もったホコリを取り除いておき、汚れが気になるタイミングで掃除機をかけたり、拭き掃除をすればOK。ライフスタイルに合わせて、無理せず継続的に行いましょう。
普段の掃除で行き届かない場所やかなり汚れてしまった場所は、念入り掃除を行います。例えば、リビングなら月に1回、棚の上や下、テレビ台の裏などもチェック。また、キッチンの頑固な油汚れやバスルームのこびりついた水あかなど汚れのひどい場所は、念入り掃除で汚れをいったん落としてから、「ついでおそうじ」を行いましょう。手に負えないときは、プロに頼む方法もあります。
「ついでおそうじ」は、ほんの1~2分ですが、こまめにすることで、頑固な汚れを予防することができます。手が届く場所に、使いやすい道具を置いておくこともポイントです。家族の人数分だけ掃除のチャンスがあります。みんなで分担して手軽に、わが家をきれいに保ちましょう。
毎日よく使う水まわりは、頑固な汚れになる前に掃除を。使ったついでに、片付けのついでに、ほんの1~2分でできる範囲で習慣にしましょう。
掃除道具は手に取りやすい場所に。水まわりの掃除には、洗剤いらずで汚れが落とせるマイクロファイバークロスやカットしたメラミンフォームスポンジなどが便利。
※素材によっては傷をつけてしまう場合があるので使用する前に確認を。
目に見えるホコリなどを中心に、汚れがある程度たまったら掃除します。毎日~1週間に1回程度、家族構成や汚れ具合に応じて行いましょう。
ホコリが目につくタイミングで拭き掃除をしましょう。
床に物を置くなど、片付いていないと掃除の効率がダウン。整理整頓で掃除もスムーズに。
普段、掃除の行き届かないところを、しっかりと行います。例えば、毎週末に1か所ずつ1~2時間、キッチン、トイレ・洗面室、浴室、リビング・ダイニングなど場所を決めてローテーションで行うのも一案。
月に1回は、普段目が届かない所を掃除。
レンジフードやコンロなどの頑固な油汚れを落とす掃除は、年末より体の動きやすい、暖かい時期に行うのがおすすめ。
毎日使う場所につきやすい水あかやホコリ。
頑固な汚れになる前に、家族みんなで「ついでおそうじ」を習慣にして、いつもきれいをキープしましょう。
コンロまわりの油汚れ、シンクまわりの水あか、排水口のぬめりなど、ついてすぐなら簡単に落とせます。調理や片付けのついでに掃除をするように習慣づけましょう。揚げ物をしたときには、換気扇まわりを手の届く範囲で拭いておけば、念入り掃除の軽減に。1日の終わりには、シンクまわりの水はねを拭き取っておくと、水あか防止になります。
食器洗いのついでに
シンク内の汚れをスポンジでこすって洗い流し、ゴミを取り除いておきます。水栓まわりは、から拭きをしておきましょう。
調理が終わったら
コンロまわりは、調理後の予熱で温かいうちに、飛び散った油や煮汁などを拭き取っておきます。
※火傷しないように気をつけましょう。
家族が集まるリビングやダイニング、廊下などはホコリがたまりやすい場所。特に小さな子どもがいたり、ペットを飼っている場合はこまめな掃除が必要になります。毎朝、目が届く範囲のホコリを取っておくだけでも、普段の掃除がぐんとラクに。また、効率よく掃除するには、収納を見直し、部屋を片付けておくこと。自動で掃除してくれるロボット掃除機などを取り入れてもよいでしょう。
「朝一番」または
「帰宅してすぐ」の習慣に
モップは朝一番か帰宅後すぐの、ホコリが床に積もっているタイミングでかけると効率的。いきなり掃除機をかけるとホコリが舞い上がります。窓を開けたり、エアコンをつける前に行いましょう。
水あか、カビなどがつきやすいバスルーム。お湯がまだ温かいうちに掃除すれば、洗剤を使わなくても汚れが落ちやすいので効率的です。最後に入浴した人が浴槽やカビが生えやすい浴室の隅をこすり、シャワーで洗い流す習慣にしましょう。
さらに、水シャワーをかけて温度を下げ、タオルやスクイジーで水気を取り除いておけば、結露防止、カビ予防になります。
風呂から上がるついでに
各自が風呂から上がるときに、飛び散ったシャンプーや石けんなどをシャワーで洗い流しておくだけでも汚れを減らせます。洗面器、椅子なども忘れずに。
石けんかすや水あかを放置していると、こびりついて頑固な汚れに。顔を洗ったり、歯磨きをしたついでに洗面ボウルをこすり洗い。水栓金具もマイクロファイバークロスで磨いておけばぴかぴかに。鏡に化粧品や歯磨き粉が飛び散ったときはすぐに拭き取りましょう。
顔や手を洗ったついでに
水で湿らせたスポンジでボウル全体をこすり、水洗い。タオルを取り替えるときは周辺の水はねを拭いておきましょう。
尿はね、尿汚れを放置しておくと、落ちにくい尿石やにおいの原因に。使用後は除菌シートなどで便器まわりをさっと拭く習慣に。水に流せる除菌シートやトイレットペーパーにスプレーするタイプの除菌剤が便利。手洗いタンクは、カットしたメラミンスポンジでこすって水あか防止を。
汚れがこびりつく前に
トイレを使用したら、ブラシでこすり、洗い流しましょう。
※「ついでおそうじ」は、株式会社ダスキンの登録商標です(登録第5744384号)。
取材協力/株式会社ダスキン
2018年1月現在の情報となります。