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おうち時間が増えて電気代もアップ?快適さと省エネを両立する
暮らし方とは?

新しい生活様式により、在宅勤務など家で過ごす時間が増え、
電気代が気になる方もいるのではないでしょうか。
光熱費の節約には、こまめな工夫や我慢が必要というイメージがあるかもしれませんが、
最近は家電や住宅の進化により、快適で便利な暮らしと、節約を両立しやすくなっています。

今回は節約アドバイザーの和田由貴さんに、
簡単にできる電気代の節約方法や家電製品選びのポイント、また、
快適性と省エネ性を兼ね備えた住まいづくりについてお伺いしました。

電気代を節約するには、電力消費量の多い家電に注目

電気代の節約を考えるときは、まず家庭内でどの家電製品が電力を多く消費しているかを知りましょう。経済産業省のデータによると電力消費量が多いのは、長時間の使用が前提となる、エアコン、冷蔵庫や照明器具、テレビとなっています。

また、熱を発生させて何かを温める家電、電気ポットや炊飯器、ドライヤーなども電気代が多くかかります。これらの家電は使用時間を短くすることが、電気代の節約につながります。お湯は必要なときに都度沸かし、炊飯器はご飯を炊いた後は容器で保存し、食べるときに電子レンジで温めるとよいでしょう。

一つひとつの積み重ねで電気代が変わる。
家電製品選びのポイント

冷蔵庫など、常に電源を入れて使う家電の場合は、使い方で大きく節約するのは難しいため、購入時点でエネルギー効率がよいものを選ぶことが大切です。環境省の省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」では、さまざまな製品の電力使用量や電気代を比較できます。購入の際は参考にしてみてください。

環境省「しんきゅうさん」

https://ondankataisaku.env.go.jp/shinkyusan/

冷蔵庫は壊れる前に
買い替えの検討がおすすめ

冷蔵庫は新しい製品が格段にエネルギー効率に優れ、容量が401〜450Lの場合、10年前と比べて電気代は-約40~47%になるといわれています。一方で、新しい製品であればすべて効率がよいとは限りません。だいたい同じ容量の冷蔵庫でも、年間の電気代が約4500円違うこともあります。故障してからではなく、事前に詳しく調べて購入するのがおすすめです。

照明はすべてLEDに

一般電球をLED電球に交換すると、電気代が−約86%も節約になるといわれています。LEDは年々種類が増えてきて、価格も安くなってきました。しかも、4〜6万時間と寿命が長く、1日10時間使用しても10年以上も使えるため経済的です。

※出典:経済産業省ウェブサイト

洗濯乾燥機はヒートポンプ式が
電気代を節約できる

洗濯乾燥機も長時間温める機能を持つため、電気代に気をつけたい家電製品の一つです。乾燥機能にヒーター式とヒートポンプ式の2種類があるのですが、同じメーカーの製品で、同じ重さの洗濯物を乾燥させた場合、乾燥時の電気代は、ヒーター式が約3倍といわれています。ただし、本体価格はヒートポンプ式が高価なようですので、両方の特徴を比較して選びましょう。

エアコンは
部屋の広さにあったものを選ぶ

エアコンを購入する際は、カタログなどに記載されている畳数の目安を確認しましょう。「10〜14畳」と書いてあったら、木造住宅は10畳、鉄筋コンクリート造は14畳という意味です。また、冷房よりも暖房が電力を多く消費するため、暖房性能を重視して選ぶのがよいでしょう。

在宅勤務や休日におすすめの節約術

在宅勤務でエアコンを長時間使用していると、つい電気代が気になるものです。たとえば、洗濯乾燥機の乾燥時間を減らす工夫を取り入れることで、エアコンの長時間使用で増えた電気代の節約が可能です。以下は経済産業省のデータをもとにした試算で、すべて同様の結果になるとは限りませんが、参考にしてみてください。ほかにも似た方法で節約できるものがあるかもしれません。

在宅勤務で増えたエアコンの電気代

1日あたり冷房を7時間多くつけた場合、年間約3570円の増額※1
1日あたり暖房を7時間多くつけた場合、年間約7700円の増額※2
⇒年間で約1万1270円の増額

洗濯乾燥機の使い方で節約できる電気代

乾燥機のみで乾燥させていた洗濯物を、8時間かけて自然乾燥した後で、未乾燥のもののみ補助乾燥する(2日に1回使用)
⇒年間で約1万650円の節約※3

出典:経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト

  • ※1設定温度:28℃、冷房期間3.6カ月(6月2日〜9月21日)112日
  • ※2設定温度:20℃、暖房期間5.5カ月(10月28日〜4月14日)169日
  • ※3年間で電気394.57kWhの省エネで試算 金額換算係数などは上記URLに記載

エアコンで効率的に室温を調整するための工夫

エアコンを使うとき、室温にムラがあると、設定温度になるように強いパワーで運転し続け、必要以上に電力を消費してしまいます。冷たい空気は下に、暖かい空気は上に向かうため、夏はサーキュレーターを置いて部屋の空気をかき混ぜるようにしましょう。冬はホットカーペットなどで、足元から温める暖房を併用できれば理想的です。

エアコンの室外機の置き場所にも気を配りましょう。直射日光が当たる場所や、周りをもので囲まれた状態では放熱がうまくいかなくなり、ムダに電力を消費します。日よけをつけるなど、簡単にできる対策もありますので、ホームセンターなどで探してみることをおすすめします。

そして、つい忘れがちなのが窓の断熱です。窓の内側にカーテンを設置することはもちろん、大事なのは窓の外側です。夏は、窓ガラスに日光が当たり暖まることで室内の温度が上がってしまいます。窓の外によしずや日よけなどを置くことで手軽に対策が可能ですので、こちらもぜひ取り入れてみてください。

冷暖房効率の高い家に、創エネ設備を搭載するのがおすすめ

冷暖房効率が高い家は快適に暮らせるだけでなく、節電による経済的なメリットも大きなものがあります。ダイワハウスxevoΣは、天井・外壁・床を高性能な断熱材で包み、住まい全体の高断熱化により省エネで心地よく暮らせるのが特長。全国の気候に合わせて「外張り断熱通気外壁」や「高性能断熱複合サッシ」を採用することで、外気温の影響を最小限に、結露も生じにくくしています。

断熱性能が高い家なら、24時間空調もランニングコストを抑えながら稼働させることが可能です。ダイワハウス独自の空調システム「全館空調・エアヒーリング」「リビングフロア空調・エアサルーン」は、室内のすみずみまで効率的に心地よい温度と湿度に保ちます。体感温度は湿度に大きく左右されるため、除湿と加湿を調整することで、涼しさや暖かさがより感じやすくなり快適に過ごせるのです。

そして、1年を通して薄手の掛け布団1枚で寝られるため家に置く布団の枚数が少なくてすみ、水回りのカビの発生を抑えて掃除の手間や時間が減らせるなど、日常のさまざまなシーンで意外なメリットもあります。

さらに創エネ設備を搭載すれば、光熱費だけでなく二酸化炭素の排出量も抑えた環境に優しい暮らしが可能です。太陽光発電システムとエネファーム、電気をためる蓄電池からなる「全天候型3電池連携システム」なら、雨天でも約10日分の電力と暖房・給湯を確保できます(水道・ガスが使える場合)。電気の自給自足により、地震など災害時でも安心して暮らせます。

停電時の①太陽光発電、②エネファーム、③蓄電池による連携図

まとめ

以前は、大きな窓がある家や、吹抜けなど天井高のある家は、開放的で心地よい一方、冷暖房効率や電気代を気にする必要がありました。リビングは広いのがいいけれども、冷暖房が効きにくいのは困る、というように何を優先させるかで悩んだ方も多いのではないでしょうか。しかし、現在の住宅は進化しており、ランニングコストを抑えながら理想的な環境を目指すことができます。先進技術を取り入れた住まいを、ぜひ一度体感してみてはいかがでしょうか。

Profile

節約ガイド

和田 由貴さん

節約アドバイザー。講演、執筆、テレビ出演等をこなす傍ら、現役の節約主婦兼2児の母として日々節約生活を実践。「節約は無理をしないで楽しく!」をモットーに、日常生活に密着したスマートで賢い節約生活を提案。環境省3R推進マイスター等、環境関連の活動にも多数携わっている。

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