「家事」に関する意識調査を、全国の「同居のお子様をお持ちの共働き夫婦」を対象に実施しました。
アンケートの結果、夫婦の家事参加に対するお互いの意識のギャップだけではなく、そもそも「家事」の定義についても夫婦で異なる実態などが浮き彫りになりました。今や「出産後の仕事復帰」が女性にとっても当たり前の選択肢となりながら、いまだに孤軍奮闘、「家のこと」を頑張る女性たち。調査の結果をMy House Paletteでご紹介いたします。
家事の負担実態
「やってるつもり」!?夫の家事参加率、夫「3:7」→妻「1:9」と大きなギャップ
共働きの夫婦に家庭での家事負担の割合を聞いたところ、妻の認識では、「夫1割:妻9割」(37.3%)がトップ。次が「夫2割:妻8割」(22.3%)で、「妻10割」(17.7%)と「夫3割 : 妻7割」(11.3%)を加えると、妻の88.6%が「自分の家事負担が7割以上」と回答。夫を含めた全体でも、80.9%が「妻の家事負担が7割以上」と回答しており、共働きにもかかわらず、圧倒的に妻の家事負担が多いことがわかりました。
夫の回答でも妻の家事負担の方が多いという結果でしたが、夫の1位は「夫3割:妻7割」(27.0%)で、妻が思っているよりも「自分はやってる」と思う夫が多く、夫婦間で大きな意識の差がありました。
また、年代別にみると、夫の年代が上がるにつれて妻の負担率が高くなっており、特に40代男性では「夫1割 妻9割」(32.0%)が最も多く、妻に家事のほとんどを依存している傾向がみられました。
あなたの家庭での家事分担の割合はどの程度ですか?(ひとつだけ)
n=600(男性 n=300 女性 n=300)
「家事」自体への意識の違い
夫が家事だと思ってない「名もなき家事」の存在…「家事の定義」そのものに夫婦のギャップあり
一般的にどこの家庭でもやっている家の仕事30項目について、「家事だと思うか」を聞いてみました。30項目のうち、18項目で、妻の認識が高い結果に。
妻が日常的に頑張っているにもかかわらず、夫が家事だと認識していない「名もなき家事」の存在が明らかになりました。特に「トイレットペーパーがなくなった時に、買いに行く」(夫67.3%、妻83.0%)、 「靴を磨く」(夫46.0%、妻57.7%) 、「町内やマンションの会合に出席する」(夫46.7%、妻56.7%)が「名もなき家事」となっています。夫の方が多い項目は11項目。それらにおいても妻との差はわずかとなっていました。
あなた以下の作業を家事だと思いますか? 男女別比較
妻が夫より多い項目
n=600(男性 n=300 女性 n=300)
夫が妻より多い項目
n=600(男性 n=300 女性 n=300)
夫と妻と同じ項目
n=600(男性 n=300 女性 n=300)
調査の概要
調査名:「20代から40代の共働き夫婦の家事に関する意識調査」
実査時期:2017年4月15日(土)~2017年4月16日(日)
調査方法:インターネット調査
調査対象:20~40代で同居のお子様をお持ちの共働き夫婦
回答者数:20代男性100名、30代男性100名、40代男性100名、20代女性100名、30代女性100名、40代女性100名、計600名
※掲載の情報は2017年4月現在のものです。
共働き夫婦の「家事」に関する意識調査