規模 | 3階建4棟208室+コミュニティルーム+管理人室 |
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敷地面積 | 3,955.34m2 |
延床面積 | 3,932.02m2 |
間取り | 1ユニット 8人シェア |
所在地 | 愛知県名古屋市 |
今回ご紹介するのは、国立大学法人名古屋工業大学に新設された国際学生寮の事例です。大学では「海外の大学との教育連携を図りながら留学生の受け入れ、日本人学生の派遣を促進し、国際的に通用する人材を育成する」という目標を掲げ、受け入れ環境の充実、さらなる学生間の国際交流基盤整備のために国際学生寮を計画。公募プロポーザルで落札者が決定されました。この事業は、公共事業に民間の資金やノウハウを活用するPFI(Private Finance Initiative)事業に準じた方式によるもので、落札した企業グループの一員として、大和ハウス工業が建設を、大和ライフネクストが建物の維持管理を担当しています。
キャンパスと道路を隔てた大学職員宿舎跡地に完成したのは3階建ての4棟、シェアハウス方式の国際学生寮です。留学生と日本人学生が8人で1ユニットを構成し、共に暮らしながら交流を深めます。
4棟全体で26ユニットの構成ですが、初の女子寮は、管理人室やコミュニティルームのある建物に5ユニットを設置しました。建物の入り口、ユニットの玄関、居室ドアと3重のロックでセキュリティを高めているので、女子学生の増加などによって年次の男女比が変われば、8人単位で男子ユニット・女子ユニットの比率をフレキシブルに変更できる点が特徴です。
各室にバルコニーが設置されたモダンな外観。棟の外にもコミュニケーションスペースが。
女子寮のあるA棟1階には、ミーティングや催しができる交流スペースも設置。
各ユニットには8つの居室とみんなが集まれるLDKやシャワー・トイレ・洗濯機などが設置された共有スペースがあり、ユニット内で生活が完結できるようになっています。
中廊下を挟んで並ぶ居室は、ベッド・デスク・収納・エアコンなどを備え、隣室との境には高性能な遮音界壁を採用してテレビの音など通常の生活音が聞こえないプライバシー重視の設計。勉強に集中でき、プライベートタイムの充実を図ることができます。
そして、この寮最大の魅力は、日本にいながらできる留学体験。共用スペースに行けば、世界各地からの留学生と日本人学生が一緒に料理を作ったり、同じテーブルを囲んで食べたり話したり。日常生活の中で自然に国際交流が始まります。
大学の授業に加えて、寮生活でも育まれるグローバルな人材。シェアハウス方式の国際学生寮には大きな期待が寄せられています。
植栽やベンチが彩る敷地内の遊歩道。
寮の全体像が分かるおしゃれな案内板。
左は環境に配慮し雨水を植栽の散水に活用できる貯水タンク。右は不在時も安心の宅配ボックス。
寮生活を見守る管理人室も設置。
各ユニットの共用洗面室と、机やベッドのある明るい居室。
台数をしっかり確保した駐輪スペース。
「建物が完成した後は管理が重要ですが、この寮では、建物管理や運営、メンテナンスなどを大和ライフネクストが担当。建設から管理まで同じ大和ハウスグループでトータルにサポートすることで、長期にわたる建物価値の維持とスムーズな寮運営を実現してまいります」と語るのは、今回のプロジェクトを担当した福原。これからの土地活用についてアドバイスを求めると、「最近は学生寮も昔と様変わりしています。大学に近い立地の場合、大学のニーズがあれば、このようなシェアハウスの建物を土地オーナーさまにお建ていただき大和ハウスグループが運営のお手伝いを行なったり、土地オーナーさまのご所有地を大和ハウスグループがお借りして建物を建てたりすることも考えられます。今回の国際学生寮建設で得た貴重な経験とノウハウを民間の建物にも活かせればと思います」と話していました。
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