「クエストエデュケーション」は全国81校の中学・高校で導入され、約1万人の中高生が取り組んでいる課題解決型プログラムです。「企業探求コース」では、協賛企業のインターンシップを教室で体験しながら、働くことの意義や企業活動への理解を深め、ミッションに取り組みます。協賛する大和ハウス工業の社員も教室を訪れます。
「72億のハートを動かす大和ハウス工業の新商品開発」に生徒たちが挑戦
「私たちが世界を変える!72億のハートを動かす大和ハウス工業の新商品を提案せよ!」─。こんなミッションを与えられたら困惑する社会人も多いのでは? でも安田学園高等学校(東京都墨田区)の生徒の皆さんは約1年間ワクワクして取り組んできました。あるチームでは「体を動かすのが億劫になってきた人に向け、走行可能な高機能リラックスチェア」という独創的なアイデアを提案。別のチームは食糧不足に役立つ小型自動植物栽培機を考えました。
取材当日は、校内発表に向け、パワーポイントや模造紙を使ったプレゼンを準備する総仕上げ段階。発表に向けてアイデアは次々と出てくるのですが、具体的な理由や世界をどう変えたいかという説明になるとキーボードを打つ手が止まりがち。確かに仲間内ではなく、一般の人に説明するのは難しいもの。
そんなときはじっと見守っていた大和ハウス工業の社員たちがさりげなくアドバイス。「親や教師以外の社会人からの一言は、子どもたちは非常に深いところで受け止めます。実際に働いている人からほめられる経験も子どもたちの自信につながります」と担当教諭の百瀨和德さん。
高機能チェアの詳細なスケッチ。大和ハウス工業社員(城東支店 大塚健)より、発売時の想定リスクやオプション品の扱いなど本格的なアドバイス。